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時短トマトケチャップ 002

*無料記事に変更しました

【時短トマトケチャップ】

トマトケチャップというと、香味野菜をじっくり炒めて、数種類のスパイスを調合して、長時間煮詰めるという、とても時間と手間のかかるものなのですが、万能ダレを使うことで香味野菜のかわりに、ガラムマサラを使うことでスパイスの調合のかわりになり、誰でも簡単に短時間で作ることができます。


〈材料〉
・トマト瓶詰め 700g
・万能ダレ 大さじ3
・甘酒(甘糀) 大さじ2
・天日塩 小さじ1
・ガラムマサラ 小さじ1

おすすめのトマト瓶詰め(パッサータ)

〈作り方〉


トマト瓶詰めをザルにあけて水切りする。
鍋にトマトと全ての材料を入れて火にかけ、80℃以上になるようにしっかりと沸かしたら出来上がり。

加熱せずに生のままでも充分にトマトケチャップになっていますので、フレッシュな味を活かして冷製パスタのソースなどにしても美味しいです。

保存する場合には必ず加熱して発酵を止めておきましょう。

熱いうちにガラス瓶に詰めてすぐにフタをすれば、常温で1ヶ月保存可能。
フタを開けた後は冷蔵庫で保存。

水切りした後のトマトの水分はトマトジュースとして飲んだり、スープやカレーなどの調理に使ったりできますので、捨てたりしないでくださいね。

《生トマトで作る場合》


トマトをざく切りにして種をとり、ザルで水切りし、ミキサーにかけて使用。
ミキサーにかけると皮ごと使えます。
ポモドーロなどのイタリアントマトでないと、出来上がりの色は薄くなります。
生ではどうしても水分が多くシャバシャバになるので、長めに煮詰めて葛粉でとろみをつけると良いです。

《濃縮トマトで作る場合》


濃縮されているので水切り、加熱不要。
ボウルにトマトをあけて、他の材料を加えて混ぜるだけで完成。

〈濃縮トマト200gに対して〉
・万能ダレ大さじ2
・甘酒(甘糀)大さじ1
・天日塩小さじ1/2
・ガラムマサラ小さじ1/2

《おすすめレシピ》


・パスタソース
・ピザソース
・オムレツやオムライス

バジルやにんにく、黒こしょうやレッドペッパーなどでアレンジしても美味しいです。


《缶詰めトマトの裏側》


トマトの水煮といえば缶詰めで売られているものが一般的ですが、私は缶詰めのトマトは極力使わないようにしています。
トマトはとても酸が強いので缶の内側には酸化防止剤(とりわけ*ビスフェノールA「BPA」が問題になっている)がコーティングされていますが、それは食品添加物ではありませんので、食品ラベルへの表示義務がありません。
そしてトマトの酸はとても強いので、長期間触れている間に缶が酸化したり、薬剤が溶け出したりというリスクがあります。
そこで私はリスクの低いガラス瓶に詰められた製品を使うようにしています。
やはり、生のトマトで作ったり、信頼できる農家さんが作っている瓶詰めのものの方が安心して使うことができると思います。

*ビスフェノールAはプラスチック容器(哺乳瓶、コップ等)に用いられるポリカーボネート樹脂や缶詰めの内面塗装に用いられるエポキシ樹脂の原材料。また、ポリ塩化ビニルやフェノール樹脂の安定剤やその他の樹脂の酸化防止剤などに使用されている。
なので、トマトの缶詰めだけでなく、プラスチック製の食器類やビニール袋、ラップ類の原料にも注意が必要。
2010年にはカナダで健康や環境に有害で、神経異常や早熟を引き起こすとして有害物質に指定された。
厚生労働省では「成人への影響は現時点では確認できない」としているが生態系への影響、胎児や乳幼児への影響があるという研究結果もあることから「摂取をできるだけ減らすことが適当」としている。

アルチェネロなどのオーガニック食品メーカーではBPA不使用の缶詰めもありますので、良くチェックして選びましょう。
瓶詰め、紙パックもありますので、缶詰めよりもそちらの方がおすすめです。


《塩の話》


塩というと「減塩しなければならない!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、良く考えてみてください。地球上の生命は全て海から生まれています。
つまり、古来何億年もの間、塩に囲まれて暮らしてきたDNAを持っているわけです。
ですから、塩分を摂りすぎて悪くなるということは考えにくいのではないでしょうか?
人間にしても野生動物にしても、摂りすぎた塩分は汗や尿として体外へ排泄して調整する機能がちゃんと備わっているのです。
では、なぜ健康のために「減塩」が叫ばれているのでしょうか?

それは、「本来の塩」と塩化ナトリウムは別のものだからです。
食塩として売られている塩は大抵が「塩化ナトリウム99%以上」などと書かれている工業製品としての塩化ナトリウム(Nacl)です。塩事業センターが販売する「食塩」、輸入の天日塩を精製加工した「精製塩」などがこれにあたります。
しかし、これでは少量成分である「ミネラル」が含まれておらず、本来なら体外へ排泄できるはずの不要な塩分を処理することができなくなってしまい、結果病氣へと繋がってしまうのです。

古来日本では海水をまるごと凝縮してつくるものが「塩」でした。
この塩には主成分の塩化ナトリウムの他に、にがり成分である塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウムや硫酸カリウムなどの少量成分が含まれ、さらに海水中に含まれるさまざまな微量成分も含まれています。
この、海のミネラルをそのまま含んで凝縮させたものが「本来の塩」なのです。
そして、この海のミネラルこそが生き物にとっての「有用ミネラル」ですので、本来塩はしっかり摂る方が良いのです。

では「どんな塩が良いのか」というと「本来の塩」が良いのです。
海の塩を天日でじっくりと乾燥させたものが一番海水のミネラルバランスに近いのでおすすめです。
私は特に国産にこだわる必要はないと思っています。なぜなら、日本は湿度が高く雨も多い気候なので、天日だけでしっかりと乾燥させることが難しく、最後の仕上げには火を入れているものや、乾燥機を使っているものが多く、純粋な天日塩を探すのが難しいうえに、あってもすごく高価で日常的に使うには適していないと思うからです。

2018年現在中国沖のタンカー事故による原油の流出や、2011年の原発事故による海洋汚染など、日本近海の汚染も塩の生産に大きく影響を及ぼしていますので、どこのどんな塩を使うのかは、ご自身でしっかりと考えて選ぶようにしましょう。

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