ルワンダの新型コロナウイルス対策と現状
ルワンダってコロナ大丈夫なの?と言う質問をよくされるのでまとめました。
※私は3/25の臨時便で帰国したので、それ以降はMinistry of Healthや各機関の公式Twitter、現地にいるルワンダ人から聞いた話を元に書いています。
現在の感染者数(5/17日現在)
感染者 292名
回復者 197名
患者 95名
検査数 49374名
死者 0名
毎日Ministry of Healthの公式Twitterアカウントから本日の感染者情報がTweetされます。
一目でわかるアイコンにプラスして、公用語3つ(キニアルワンダ語、英語、フランス語)で書いてあるので、キニアルワンダ語がわからない私のような外国人でも理解できます。親切…
ルワンダでのコロナ対策・状況の変遷
2月 ルワンダ入国時の水際対策
厳密にいつから開始したかわかりませんが、2/4に私が入国した時は、飛行機を降りて空港建物内に入ってすぐに白衣でマスクをした係員が全員にヒアリングしていました。
当時の写真を見ると、マスクをしている乗客はほとんどいませんね。
3月 ルワンダ入国時の水際対策
3/4にまた日本から入国したのですが、2月と同じヒアリングでした。
3/11にケニアから入国した際はサーモグラフィーで熱があるかをチェックし、ヒアリング項目に連絡先が追加されていました。
現時点では感染者は見つかっていませんが(公表されていないだけかも)、しっかりと対策がなされているように思えます。
3月 街の様子
1週間前まではなかったアルコール除菌液が全てのレストランの入り口に設置されていました。噂によると、大統領が設置するように言ったらしいです。
握手ではなく、腕同士を当てるように言われており、私も友達と腕タッチで挨拶しました。
3/14 ルワンダ初の陽性患者発表
3/8にインドのムンバイから来た人が陽性だったと発表されました。
ちなみに、お隣のケニアでは、13日に初の患者が発表されていました。
3/15 街の様子
感染者が出たことによりロックダウンになる可能性が高いので、スーパーに買い物に行きました。
スーパーの前には簡易手洗い場が設けられ、手を洗わないと入り口にいるガードマンが店に入れてくれないという徹底ぶりでした。
また、マスクが手に入らないのにmoto(バイクタクシー)ドライバーがマスクをしていました!!(マスクをしているドライバーは1割程度。)
3/20 空港閉鎖
フライトは全部キャンセルになり、鎖国状態になりました。
この状態でルワンダに残るということは、例えば、家族が亡くなっても日本に会いにいけない。普段なら治療できる病気や怪我も治療できず、助からないかもしれない。盲腸になって本来であれば南アフリカに緊急輸送されるはずができず、ルワンダで治療しなければならない(できるのか?)。治安が良い国だけど、コロナの情勢不安で大暴動が起きても国外に逃げられない。などのリスクと向き合うことになりました。
コロナのことは想定外だったけど、上記のリスクは覚悟の上でルワンダに来ているものの、いざ直面すると心細かったです。
3/22 街の様子
食料を買いに外出した際に、motoの乗客のヘルメットがなんか変だな?と思ったら、感染対策のためにフェイスシールドが全て外されていました。つまり、顔は丸出しということ。
私はヘルメットが濡れていたり汚いという理由でマイヘルメットを購入したので他の乗客を見るまで気づきませんでした。安全だし綺麗だし感染リスクのないフルフェイスのマイヘルメット最高。
3/23 ロックダウン開始
前日の22日の夜に、明日から外出禁止、つまり実質的なロックダウンと発表されました。
電子決済推奨、リモートワーク 、国境封鎖、都市間移動禁止、スーパーや薬局以外の店は営業停止、moto禁止、レストランやカフェはデリバリーのみ。
車を持っていないので歩いて買い物に行くとなると大変…
と思っていたのですが、vubavubaというUber Eatsのようなフードデリバリーサービスや、HEHE Martというネットスーパーがあるのでなんとかなりました。
3/24 ルワンダ大使館から臨時便で帰国を検討するようメールが届く
大きい病院の医師でさえ,スマートフォンの光で患者の口の中の検診している状態です。ってビビる…(こんなツイートをしたら、大使館職員から不安を煽るようなツイートは控えてください!と言われてしまいました)
大使館職員から連絡が来て、ルワンダに残るリスクが高いこと、まだ頼れる人も少ないことなどから帰国して欲しい、と言われ日本の社長と連絡し急遽帰国することになりました。
フライトチケットは高いのを覚悟していましたが、なんと3500USD。普段なら往復で14万円くらいで来れるのに、片道で37万円。37万円あったらビジネスクラスで往復もできそう…
3/25 臨時便で多くの外国人と共に帰国
ルワンダ→ウガンダ→ドーハの便で、ルワンダからもウガンダからも多くの日本人が搭乗していました。
4/6 閣僚らの給料を寄付
すべての閣僚、常任書記長、公共機関のトップ、および上級公務員は、4月の給与は社会保護イニシアチブに送るとのこと
4/26 外出申請受付開始
Movement Clearanceという外出申請をオンラインと電話から受付開始しました。ICT立国を目指している国なのでオンラインで申請できて素晴らしいです。
5/4 行動規制の更新(5/1発表)
マスク着用、許可がなければ午後8時〜午前5時は外出禁止。つまり、マスクをしてMovement Clearanceを申請しておけば外出できる!
変更点は、
・ホテル、レストランは午後7時まで営業可
・外の個人スポーツ可
・バス運行再開
・30人以下の葬儀可
また、以前と変わらず
・学校は9月まで休校
・礼拝所やジム閉鎖
・moro禁止
・公共の場、大人数での集会禁止
まとめ
早い段階から空港で水際対策がなされており、毎日データを公表している。
ロックダウン中もデリバリーサービスを利用できる。
Movement Clearanceを申請すれば外出できる。
ICT立国というビジョンに沿って、ICTが活用されている。
しかし、これらはあくまでも駐在員視点です。
現地のスラムで暮らす人々はデリバリーサービスは高くて使えないし、そもそも収入がなくなりその日の食料さえ手に入らない可能性が高いです。ここの情報はあまり入ってこないので、入ってきたら追記していこうと思います。
おまけ
毎日発表されるMinistry of Healthのツイートですが、こんな感じに変遷しています。
①何歳の何人がどこの国から来て、どこでトランジットしたかも書かれている
私だったら A Japanese woman, 28, who arrived in Rwanda on 4 March 2020 from Japan via Doha, Qatar. と書かれるので絶対特定される…
②どこの国からきたかのみ記載(3/24〜)
③旅行歴がある人、濃厚接触者、など最低限の情報のみ記載(4/3〜)
④感染者数だけ記載(4/18〜)
⑤イラストを使い画像1枚でわかりやすくまとめられている(5/5〜)
以上です。随時アップデートしていきます!
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