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人間椅子2022秋のワンマンツアー 〜闇に蠢く〜 2022年9月14日 名古屋 Electric Lady Land

人間椅子2022秋のワンマンツアー 〜闇に蠢く〜
2022年9月14日 名古屋 Electric Lady Land
19:00頃〜21:20頃まで

セットリスト

SE 新青年まえがき

  1. 鉄格子黙示録

  2. 侵略者(インベーダー)

  3. 恋は三角木馬の上で

  4. 狂気山脈

  5. 時間からの影

  6. 莫迦酔狂ひ

  7. ED75

  8. ダンウィッチの怪

  9. 深淵

  10. 無情のスキャット

  11. 蜘蛛の糸

  12. 地獄の料理人

  13. 天国に結ぶ恋

  14. 針の山

(アンコール)

15.宇宙からの色
16.地獄風景

(第2アンコール)

17.どっとはらい

計17曲

今日もまた凄かったなあ…

何で人間椅子さんは毎度今までの「最高」をいとも簡単に超えてくるのか。
「ウッヒャァァァ!!すっげーなオイ!!」の連続であります。
全曲それですよ。

今回和嶋さん前最前だったもんで、SGから出るあらゆる音とリフのかっこよさの極北(?)を満喫しました。

本当に素晴らしいギタリストだな。
知ることができて、ファンになれてよかった。

最前でエフェクターもばっちり見えたので、和嶋さんが足で踏むたびに「おお!!あれを踏むとこういう音になるんだ!」と感心したりしてました(たいへん素人な感想で)

しかし本当に実に多彩な音、実に多彩な演奏がその手から生み出されるなあ!!と、間近で見るとより一層猛烈に感激するものがあります。

しかもご本人が終始この上もなく楽しそうでね。
ライブ演奏することが本当に好きなんだなあ、と毎回ですが今回は特にそう思ったのです。

パフォーマンス的にも、長いギターソロはもちろん絶好調、ステージの左右に出張ってきて弾き倒す、針の山以外にも確か、どっとはらいの時だったかな?フレーズの節目節目でずっとジャンプしていて、「何だこの元気さは…」と呆れ、いや驚愕しました。

余談ですが和嶋さんがあれだけ連続ジャンプ(しかも高く)できるのは体重が軽いおかげもあるだろうなあ、と自分も減量して同じくらい跳べるようにならねばとの思いを強くしました(どこを目指しているのか)

以下、いくつか曲をピックアップして感想を…

2.侵略者(インベーダー)

この曲がきたので、おっ今日は青森と同様のセットリスト?と思ったのですが、終わってみれば札幌セトリとの折衷型(?)でしたね。

相変わらず聴けば聴くほど個性的で聴きどころの多い曲です。
あのアウトロがほんとややこしくて、でも演奏は完璧で最高です。

この曲含め、アルバム「見知らぬ世界」は実に個性的な名曲揃いだと思います。
もっとこのアルバムから色々演ってくれると嬉しいなあ。

4.狂気山脈

何つってもこの曲のアウトロの長いギターソロを最前列で(やっぱり何度も強調してしまう笑)ガッツリ堪能できる!!ウヒャー!と思っていたのでそのとおり堪能できて大喜びでした。

ほんとええなあ…
個人的には2時間でも3時間でも聴いていたいと思うなど(演者聴衆双方がどこまでもつか知らんけども…弾いている当人は大丈夫かも知らんけども)

仙台で「ベースやドラムで『そろそろ終了で』の合図をしたのに和嶋さん聴こえず続行」というのがあったので、今日はどうかな?と合図の有無を見てたのですがなく。
長すぎず、の程良いソロだったようです。

鈴木さん曰く「よく練られたソロだったね」のことで、ご本人も今日考えた会心のソロだったそう。
いいですねこの2人の阿吽の感じ。

6.莫迦酔狂ひ

今回も音の素晴らしさはもちろんながら、曲の中間で和嶋さんがやる酔っ払い千鳥足動作が実にプロの技、という感じで大変良かったです(何を褒めているのか…)

この上なくリアリティのある酔っ払いステップを続けながら、危うくスピーカーにぶつかりそうになっても華麗に回避し、またかっこいい演奏に戻るあたり、実にええもん見せてもろた…という充実感でいっぱいです。
いい…何もかもいい…

7.ED75

いつもこの曲のたびに思うけど、歌い出しからの鈴木さんの、声ももちろんいいのですがそれと相まって表情が絶品でね。
とても滋味あふれる表情になっています。

曲想、背後に秘められた地元の人々の声にならない声など、郷土のある種の重さを無意識のうちに背中に背負っている人だからこそ表現できる歌の境地というべきか。
(鈴木さん的にはこの曲はあくまでも「電気機関車の曲」らしいですが。笑)

他の曲での歌唱表現は言うを待たず、鈴木さんは素晴らしいベーシストであると同時に稀有な独自の表現力の歌い手でもあるのですよねえ。
人間椅子ファンはみんな知っていることですが…

終わりにかけての和嶋さんのブルージーなギターももちろん最高で。

そしてこの2人の演奏をしっかりとリズムで支え、時には引っ張るアニキ。

どうして人間椅子はこんなにかっこいいんですか…!!(突然感極まって叫ぶ)

曲の後の鈴木さんのMCによると、ED75は今は大宮と小樽の鉄道博物館に残るだけだそうです。知識。

8.ダンウィッチの怪

この曲、昨日ツイッターでフォロワーさんとやりとりしていて流れでついポロッと曲名を出してしまったんですが(汗)「演った」とは書かなかったからぎりセーフ?(なのか…?)

人間椅子においてはツアーの場合セトリはファイナルまで基本バレないよう伏せていまして…って、今どのくらいセトリを見るのを我慢して大阪なりファイナルに備えている方がいらっしゃるかわかりませんが、そうした方がいざライブを見たら驚きで楽しいだろうなあ!とちょっと羨ましかったりする、それほどの選曲ですね今ツアー。

ダンウィッチの怪、間奏部分でアニキが演奏してるのはカリンバらしいということがわかったり(この静かな間奏部分が全体の怖さを引き立ててるのが作曲の妙よね)やっぱりアウトロのギターソロかっこいいなと思ったり、鈴木さんのあのクライマックスの雄叫びのいつにも増した迫力に「ヒャアッ!!」となったりと見所(聴き所)多しでした。

今回ダンウィッチの怪は毎回セトリに入っているので、この曲もやっぱりライブで聴いてみたいな!!と常々思っていたのが一気に十二分に満たされた感じです。

9.深淵

この曲は何しろジェットコースター的にテンポとか色々なものが目まぐるしく変わっていく曲なので、そこを疾走する和嶋さんのギターに「おおおおお」と釘付けになっていました。

凄い、かっこいい、面白い。
自分のようなギター素人でも、見ていてほんと楽しいんだぜ。

曲のピックアップはここまで。
自分の好み片寄ってますね…
しかしどの曲ももちろん最高のステージだったです。

今回は、ツアー中盤を過ぎて脂が乗り切ってて非常に絶好調の演奏に、Electric Lady Landの素晴らしい照明の効果もあってか(特に全体がモノトーンになる瞬間がカッコよかったなあ)このステージはもはや芸術ではないのか?と思わず呟きたくなることが何度もありました。

でもお三方に「芸術だ」と言っても「えーただのロックだよ」という返事しか返ってこなそうではある…
ここは発音が似て非な「幻術」と呼んだ方がしっくりくるかもしれないな。

そんなことを思ったほど素晴らしくこの上なくカッコいい名古屋のライブでありました。

〜闇に蠢く〜ツアー、残すは後2回!
自分の大好きな「黄金の夜明け」はまた演ってくれるのか?
まだ披露していない曲の登場はあるのか?

などと引き続きワクワクは続きます(ツアー終わっちゃったらガックリだな…)

(終わり)