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屋根裏のBAR#1

コロナウィルスの時代が到来した2020年の年末に、ピカスペースの屋根裏に尼崎から破壊部屋震(ふるえる)と言うBARが移転してきた。
丁度With コロナの真っ只中でピカスペースはその年の10月末に「おかゆと中華そば ランバダ 新世界総本店」と言うラーメン屋に切り替えたばかりだった。
そんな時にBAR震の店主から屋根裏への移転話を相談された
屋根裏店主の名前は「借りぐらしの仮カルマ」長いのでカリで行きます
ピカスペースでの9年間は、釣りのような感覚で自身で釣った魚をまな板にのせて料理して提供する
その提供するのが魚では無く人と言う違いである
カリの事も釣りあげたのだが、1度料理してお客さんにカリを提供した所、売れに売れ満員御礼で完売になった。
気を良くしたカリは地元尼崎でBARを開業、そこから尼崎で1年近くをBARの店主として過ごしていた。
勝手に自走した世界であり、軽く後押ししただけでこのような新しい世界が生み出されるのはピカスペースでの釣りの世界の醍醐味である。
ただ移転してきたタイミングが悪かった、2020年の年末から2021年の10月までまん延防止法や非常事態宣言による時短営業でBAR震は稼働出来ずにいた。
ようやく稼働した矢先に2022年1月から3月までまたもやまん延防止法が来てしまい
カリの屋根裏BARは休業を余儀なくされた
2022年4月よりようやく通常通りにカリの屋根裏BAR震は営業が出来るようになった。
カリには本業があり、屋根裏BARは週末のみの二足のわらじ生活
カリは本業を辞めてBAR一本にしたいと言う
40歳までに辞めたいとの事
カリは38歳で後2年の猶予がある
わたしは10代から30になるまでの間は年齢で物事を考えていた。
20までに何々、30までに結婚&起業、40迄に社長みたいな感じだ
いつからか30代を忙しく過ごして行くうちに年齢が物差しではなくなった
物差しとは生き方によって多様に研ぎ澄まされていく
何処まで網羅した物差しなのか?
物差しという個人の刀は生き様により黒刀になりうる
わたしの周りは黒刀になった人間や黒刀になりうる生き様をしてる連中がおおくいる
カリはようやく刀を手に入れて戦に出たばかりである
わたしと同じ轍を踏まないようにして欲しいと思っている
わたしの口伝は少々厳しいのと伝わりづらい
でもせっかくだから伝えたいと思ってる
移転してから、何度か口伝してるがカリには全く伝わらないのだった
いつもそういう機会があるとカリは海老の様に素早く後ろに逃げていった
なんなんだお前は?
学びにきたんじゃないのか?
ん?

続く

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