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Alien Mind Cafe #1

5日程、気仙沼に帰省した
十日戎の日程までには大阪に戻って来た
残りえびすの日だった
コロナの影響でえべっさんとのセットの屋台が今年も無かった
活気などもなく寂しい十日戎だ
さぁーチャネリングして令和4年、如何に進めるかと考えバインダーに書き出している時
いつも通りのご近所さんが新年の挨拶と言う口実で、わたしの時間を喰いに来た
「あけおめー!!はるきくん時間あるかな?良い所に連れて行ってあげる。最高だから!!どう?」
「どれぐらいの時間だよ?」
「はるきくんがのぞめばいくらでも、ねぇ本当に最高だからどぅ?」
50近いおっさんがナニカキラキラした宝物を手に入れて、それをどうしても見せたくて見せたくて
共有したくて共有したくて
そして肯定されたくて、その生きざまさえ褒められたくて
ぷんぷんぷんぷん
発情した加齢臭を発していた
わたしはいつも通りその話にノッタ
「ちょっと待ってて今準備するから」
はんは、家と言う場所に荷物を取りに行った
歩いて15秒のゲストハウスのドミトリーにはんは、2年間滞在している
これをバックパッカー用語で「沈没」と言う
どこかの海外の安宿で長く滞在している者だけが手に入れる「含み」をはんも手に入れていた
持ってきたのは少し小ぶりなスピーカー。持って運ぶのにはギリギリ難しいライン
家などに常設して楽しむサイズだ
「いくらしたんだよ?」
「はるきくん15万円だよ」
高価な方だ
ゲストハウス住まいには不用だろう
設置する場所&高さ&スピーカーの間隔などにこだわっていた
「ここに座って聞いてみて」
選曲が決まり、そのスピーカーから音が流れた
音が発光している感覚だろうか
正面でなっているはずが全然違う所から聞こえる
ひとつひとつに音がくっきり見えて聞こえる
音量は低いのだが「これはなかなかだぞぃ」
「はるきくん、どう?素晴らしいでしょう?」
「うん 最高だな」
丁度良い音量で気持ちが良いリラックスタイムが続いていた
はんは、このスピーカーを買うまでのいきさつやなぜこのスピーカーにしたのか
またはゲストハウス住まいの人間がなぜ不要であるスピーカーを買ったのか
などなど細かく説明してくれたが、すっかりわたしはその事を忘れてしまった
それ位、心地が良くうわの空だった
わたしはスピーカーの音質も良いのだが、選曲の良さに驚いていた
ミニマル・ミュージックというのかどうかわからないが、選曲が素晴らしい
PCに目を向けてプレイリストを覗いた
そのプレイリストはこう言う名前だった
『Alien Mind Cafe』
名前も完璧だった
続く

※Alien Mind Cafe試聴方法
SpotifyのAppをダウンロードしてもらい検索で「Alien Mind Cafe」と入力する
Alien Mind Cafeのプレイリストにはいってください
ようこそAlien Mind Cafeへ
至極の時間を提供致します
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