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言葉を

お前に言ってない
お前に言ってないから


おれは責任分散のために聞いているんだよ
おれだけが苦しむことにならなくていいように
どうしたいかお伺いを立てたんだ


責任を背負い自分だけが苦しめばいいとされてきた時代の大人に育てられ

責任を押し付け自分だけが苦しまなければそれでいいと思ってる大人に育ったものたちに育てられたぼくらは

責任を分散するため
わざわざ聞くんだよ
いちいち本人にな、
自分で考えてくれるように聞くんだよ


言わなくてもわかるよね?
聞かなくてもわかってよ
なんでそんなこともわかんないの?
それくらい判断できるようになってよ
あなたって、なんにもわかってくれないのね、だなんて、やめてよね

人ならできるけどね、
ぼくらはまだ人に育ってない

ぼくらにはまだ言葉が必要だし
ぼくらにはもう言葉があるんだから

言わなくてもわかるでしょ
なんてもう言わないでよ

言ったほうがわかりやすいでしょ?

高みを目指すためには
使える道具はいつでも使っておいて、
錆びつかせないで、
ここぞって時に使い方がわからない、なんてことにならないように磨いておくべきなんだよ

使えば使うほど壊れやすくなる、なんてことは絶対にない、使えば使うほどしなやかに柔軟に、最高に近づいていく、それでいて最高到達点のない、学び続ければ学び続けるだけ輝きを増していく、言葉を使いこなせるよう努力してよ

壊れてるやつを使うから悪いんだよ?

やれやれ


どれどれ
ぼくが直してあげるからもってきてよ

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。