日記11
誰かと何かをやるときはむしろ一人だと思うべきなんだな、これが自立ってやつなのだろう
この誰かにとってぼくは動く体でしかないんだから、ぼくもこの誰かたちに動く体以上の期待をしてはいけないんだ、そんなことをするからがっかりするんだから
この人たちはぼくに動く体以上のことを期待してないからぼくに対してがっかりしたりとかはそんなにはしないでいられるんだろう
他人と何かをするときは
その一人一人に自立しててもらいたいよね
そして自分は自分に期待しててもらいたい
自分にとって自分は、頭もあるし心もあるし、体もあるんだよ
頭で考えて心で感じて体を動かして、次はこう動いてみたらもっと良くなるかもって、
どんどん改善しながら向上していくのが人ってやつだろう
人の形をした生き物はたくさんたくさんいるんだけれど、そこには人は一人もいない、そんな中に入っていかなければならないのはとんでもない恐怖だよね
頭で考えて心で感じて体を動かしていてほしいよね
ぼくらはみんな一人一人、自分がやらなきゃいけないんだって、自分が自分のためにちゃんとやってあげなきゃいけないんだって、一人なんだって、ぼくらはみんな一人なんだって、
自分がやらなきゃいけないんだって、はやく気づいて、一人一人みんなにしっかり自立してほしいよね
一人一人が自立しないように、
一人では立っていられないように、
自分で考えないように、
自分の感覚に従わないで、
動く体として従順に使えるように、
頭を腐らせ心を捨てさせるための教育は教育ではないよね
いつかはぼくも
誰かに期待されてその誰かにぼくも期待して、
ぼくは一人じゃないんだって感じながら、
誰かと一緒に何かを成し遂げてみたいな
行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。