叫び13

理解し難いことを
拙くわかりづらい文章でいきなり進めていくんだけどさ

⭐︎

その反応をするのは
能力が低い徴

その人がそれをやりたくない最大の理由は
それを上手くこなす自信がないから

それをやることがめんどくさく感じる理由は
やってみてもすんなりこなせる能力がなく、どんな結果が出ても文句を言われるであろうこと、相手の望むように遂行することはできないであろうことを経験的に自分でわかっているからなんだ、痛いほどに

ぼくはわかるよ
ぼくがそうだからよくわかるの

そんなやりとりを見せつけられると死にたくなるんだ

ぼくの父はぼくの母に何かをお願いされると、ぼくを不快にさせる反応を示す
ぼくの父は相手に何かを願われ、言葉でお願いされることが苦手だ、きっと自信がないんだ、相手の願いを叶えてあげることが自分には満足にできないことを知っているんだ
言われてから動くことさえできない

求められていることを正確に認識する能力を育んできていないため、やったことのないことを言葉で言われてお願いされたことを遂行してみようにも、やってみると、決まってそうじゃない、こうしてって、やり直させられるから、やりたくないのだ

自発的に何かをしたいと思い、自分からやり始めた自分のやりたいことしかやらない、できない人に育っている

相手のためになることを一切する気がない、というわけではないのに、まるでそういう人かのような態度をとってしまう哀れで愚かな生き物に育て上げられてしまっている

求められていることを把握できない、あるいは把握できたとて、それをこなす能力を育めていない、そしてしかしその事実は本人のせいではない
ここにぼくの苦しさの根幹がある

自分からやり始めた何かで相手が喜ぶようなことができた経験も乏しく、もはや求められてもいない

父が母に何かをしてほしいと願っても、
そのとき母はそれを実行しようとはするんだけれど、
父と母の意思は疎通できていないため、父のしてほしいように母は動けず、父も母に何かを頼むことを諦めている


ぼくらは皆バラバラだ
一緒にいるけどみんなひとりぼっちで
助け合う気はあるのに
お互いがお互いの求める能力を持っていないため協力することができない

お互いがお互いに、共に生きる人としての向上をすることはすでに期待せず、
それぞれ勝手に生きている
それが悪いことであるなどと、
ぼくに言えることではないが、
それは苦し過ぎる孤独である

こんな人々が手を取り合えるのはたとえば災害、

誰のせいとも言えない何かでどうしようもなく助け合わなければならなくなった時、できることが限られている中で、できることがあった時のみである

ぼくらのこんな日常はあまりにも悲惨な事実だとぼくには思える

何かが起こる前からもともとずっと被災しているようなものだとぼくには思えてくる

何のために生きているのかわからないまま
どうして悲しみを増やすことを奨励するんだろう

自分の足で歩いてくれる人を増やすべきなのに

まるで足のない人々を増やし続けるぼくらは何を考えているんだろう

何も考えていない人々の頭の中を考えてしまう

何も考えていないわけではないのに、
まるで何も考えていないかのような、
実は他者とまったく疎通が図れていない中で、
孤独を愛する馬鹿者かのような大人たちを

ぼくが叩き起こしてやらなきゃならないんだと知っているぼくは、その途方もなさに打ちひしがれている


それでもぼくにできることなんて
自分にできることだけであり、
とても限られている

自分のことは自分にしかできない

ぼくらはその背中を見せ合うことしかできないのだと思う

人は人の背中を見ることが一番の学習源となるだろう


ぼくらにできることは
自分のために生きて
その背中を見せること


後ろから攻撃したりされたりしない
信頼関係のもとに生きていられている安心感が
ない環境の中では
人は人に背中を見せることなどできない


顔を上げて周りを見渡すことをしない人々や

誰のことも信頼せず、自分の後ろ姿を他人に見せることはなく、
疑うことをしない無防備な他人の背中に呆れてしまう人々と、
何もかもどうでもよくなって、魔が差してしまう人々などなど

邪な想いが交錯し始め、奪い奪われることが当然であると思い込まされてしまった生き物が溢れかえった地球


だけれどもそれでも何がなんでも間に合わないわけないって思うよ

だってそういう問題じゃない

必要なことしか起きてない

時間制限ってないから
取り返しつかないからもう終わりって、ないのよ

残念だけど、
そのまま、それが正しい姿であり、そのまま続くのよ、もう、だめだから、終わり、諦めて、もう何もないよって、ないのよ

そこから、それが、正しい姿であり、そのまま続いていくのよ

誰かの決めたあれが正解で
それになれなかったこれは終わりって、ないのよ

あの人と同じようにはならなかった、そのこれが、ぼくにとって、いま必要な形であって、ここからさらにどうにか願う形に進めていくのよ

諦めても終わらないんだよ
諦めるっていう概念はないんだよ

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。