どうしようか

ぼくの生まれたこの家や
ぼくの生きるこの国の問題点は
長に信頼がないことだ
それでいて
力のなさを認めてしまうことはできないまま
哀れに踠き頑張って威張っていることだ

それぞれ一人一人が力をつけ自らの分を自分で頑張るようにすればいいものを
この国は人々にそれをさせず、

そんな力があるはずないのに
誰かの分まで頑張ったり、誰かのことまで考えたり、
誰かの力を奪い、まるで自分にはすごい力があるかのごとき錯覚をし、
人が人の上に立った気になっていることだ


頭を捨てた男は無敵だ
心を捨てた女は強く、
そして冷酷で、
恐ろしく優しい生き物に成り果てる

この国の男には思考力がなく
この国の女には精神力がない

思考力がある男性は女っぽいと言われ、
精神力がある女性は男っぽいと言われるような有様だ

どんなことを言われようがぼくの意志は揺るがないが


心を奪われた人々は弱いが、その身を捧げることができるようになるゆえ、まるで強くも見えるものだ

心を奪われるとまるで強い精神力があるかのように動けたりするから不思議である

頭がないような人々は
自分がやるべきと思っていることと自分が考えるべきと思っていること以外、やらないし考えられないんだよ

思考力を失っているゆえ、強化してきたこと以外、できないしわからないのだ
わからないことをわからないと認める能力もないため、自分の非力さも知らずに威張ってしまうのさ


大人も子供もみな自身が主人公かのごとく生きているが、お前は主人だ

何も知らない、次の展開、自分で決めてない、誰かに操られているだけの人形ではない

自分で決めて自分で動いている主人であれよ

人生はわからないからおもしろいなんて呑気なことを言っててもいいから
舵は自分で取るんだよ



地獄に楽園をつくったことは功績か愚行か

地獄の楽園を広げることは賞賛すべきことなのか

その広がり続ける社会から出て、
果てしない地獄の中で抜け道をみつけだそうと踠き続けることは愚か者の愚行なのか


賢くなりたいと願う賢者への道かもしれないからクールにかっこよくかつ情熱的に死んでいきたいものさ
ぼくは生きているんだ



裏を表にしてしまおう、裏の顔で生きるのさ
きっとそっちのほうが魅力的だ


小さい時から寝付き悪くてさ
布団に入って目をつぶっても全然眠れなくて
この時間は眠ることに使わなきゃいけないって、
寝る以外のことできない時間なのに眠れなくて
誰にも助けを求められることじゃなくて、
誰かの邪魔にはできるだけならないように
過ぎる時間を耐えて

何度も時計を確認しては焦っていた夜と

目覚めたらえもいわれぬ寂しさがあって
泣きたい気持ちになっている朝の繰り返し

ひとりじゃないのにひとりぼっちで
寂しい理由なんてないのにいつも寂しかったんだ

ぼくには呼んだらすぐ来てくれる母といつでも話し相手になってくれる姉がいたのに
ぼくの見てほしいところがこの人たちには見えてなかった

ぼくはぼくの存在を肯定できていなかったから
ぼくがぼくを消していたのかもしれない
ぼくの見てほしいところとぼくの見せてはいけないところがきっと同じだった


学生時代のぼくは
ギリギリまで寝ないで
布団に入ると即眠りに落ち
ギリギリに飛び起きて学校に行っていた

時間に余裕があると不安な気持ちに支配される
決められたこと、絶対にやらなければならないとされていること以外ぼくはできなかった
自由な時間、誰にも決められていないこと、ぼくはその時間を楽しいことに使うことができなかった

絶対にやらなければならないとされていることが、ぼくにはどれだけ時間をかけてもできないことに思えていて、常に焦り、常に時間がなかった

自身の欲求や趣向やすべてを隠し、押さえ込んでいるぼくの身体は
体力は有り余っているのに
頭と心は常に疲れ切っていて
思考は混乱し停止しているのと同じ状態に陥り、精神はいつも不安定だった



⭐︎

(※脚本家の話がしたいわけでも俳優の話がしたいわけでもない)

脚本なんて
一人が何本も何本も書くものじゃないと思うの

脚本書く機械になって
書いて書いて書かされているような人がいてはいけないし

演じるだけの駒をやっている人々で溢れている社会は、

うじゃうじゃと増え続ける何かで広がり続けている


機械になんてなってない、
書きたくて書いている、
書きたくて書かされている脚本家も
踊らされているわけじゃない演者もいるだろうが

機械や駒になってる人々と仕事をしていたら
みなが壊れていくだろう



⭐︎

ミラクル起こりすぎてもう怖くもないわ

真実だとか事実だとかよりも大切なもの守りたいものってあるだろう?

それがミラクルで
それが現実だ

それが真実で
それが事実だと、気づけることが幸せだ



⭐︎

軽く行って軽く帰ろう

決断のロールモデルをつくる
あの人ならどうするか

あいつならどうするかで流れていこう

こんなところでうずくまって泣いてるわけないだろう進めおれ


あいつが女性に生まれていたら
いま何をしていたかな

あいつの夢を叶えよう
おれがこの身体で


おれの勝手な妄想空想幻想なんだけどね、
もしも君が女の子だったらね
君は自分で自分の夢を叶えていたよね
あからさまに輝いていて
誰もが羨む道を進んでいたと思う

あらゆる自分を削りながら
一生分持たす気なく
命の火を最大限に燃やし続けながらね


ぼくの夢は君が叶えている気がするんだ

もうじゅうぶんかっこいいことに気づけ人々

君が好きなあの人の叫びが君には聞こえなかったのかい

ぼくらの夢がひとつになるとき、
それは世界がひとつになるとき



⭐︎

こころを奪わせなかった
あたまとからだのジェンダーが合ってなかった
ゆとり世代の末っ子次女が見てる世界

今年のぼくの関心テーマは煙草と睡眠とスパルタ



⭐︎

親子と男女と人と人

ぼくがいままで感じていた
嫌悪の正体
恐怖の正体
突き止めた気がするから
言語化を試みているところなんだ



ひとりぼっちが寂しすぎてつくりだしてた少年なんだろうかぼくは
君がいるならもういらないけど
密かにぼくを育てていたこの人はぼくが消えたらからっぽだよ

君にはこのからっぽを満たせないし
ぼくがいなければ君のからっぽはずっとからっぽのままだよ
君が忘れている君の本心をぼくは呼び覚ますよ
からっぽな君を満たせるのは君自身だけだ





「ぼくの知る真理」


生まれたばかりの赤子が母を求めるようにぼくは君を求めている

生まれたばかりの赤子のようにぼくは君がいなければ生きていけない

あなたの子のようにあなたが幸せでなければ何もない

あなたの幸せのために誕生したんだ
あなたが幸せでなければ
あなたがそれを願っていなければ、
ぼくの存在は意味をなさない

⭐︎

あなたをまるで人ではないかのように
いや、まるで自分が人ではないかのように、

生まれたばかりの、一人では生きていけない半人前の赤子のように、あなたを求めてくる生き物がいたら、

それは、

あなたに埋めることはできない寂しさを抱えた生き物だ

慰め合ってはいけない

終わらない残酷の連鎖を続けてはいけない

⭐︎

あなたを失ってもぼくは生きていく

あなたなしでは生きていけない弱い生き物のままあなたを求めてはいけない
人は半人前のまま大人になってはいけない
人が守り抜けるのは自分だけだ

⭐︎

親が子を守ることは本能だ

仕事ではない

子育てとは、
子を守ることではない

子育てとは、
子を見守り、
一人で生きていけるよう、自分で自分を守れるよう、自ら強さを身につけ始めるように導くことだ

それをさせてもらえず、
守られながら大きくなった大人たちは
自身の足りない幸せを、
無自覚に子から奪っていく

あなたの幸せを願う赤子は
自身の幸せをあなたにあげようとするが、
かたちの違う幸せはあなたを幸せにできない

⭐︎

君なしでも生きていける
一人前のぼくになって
ぼくの幸せを見せつけてやるんだ
ぼくの幸せはぼくにしかつくれない

一人一人の
人と人として
愛し合うんだ

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。