月経困難、激ヤバだった人の思考、人生、ノンフィクション

(再投稿)

どっかの
なんかの
魅惑的な力で

お腹が空くのも
眠たくなるのも忘れて

その身体を働かせんだ

身体だけで生きてんだ

男の身体は強いね、
じゃないんだよ、
いい加減にしろよ


ご飯は自動で出てくるものなわけない
要領悪すぎるぼくには
いくら時間があってもたりない
何も食べなくていいなら食べたくない
寝なくていいなら寝たくない

ぼくはぼくの身体がどうなって、ぼくがどれだけ苦しくたってどうでもよかった
ぼくが何かを食べ物にして生きてることが苦痛だった

そうやって自分を蔑ろにすると

とんでもなく酷い目に遭うんだ
身体の真ん中から死にたいが溢れてくる感じ
現実とは思えないような感覚に陥る

下腹部の痛みや大量の出血だけじゃないんだよ
もう違うんだ
普通じゃないんだ
違う世界にいるような不思議さなんだ


そして問題は
一気に元気になること

昨日のことをなかったことにして、忘れて
無理してることに気づかないふりして
日々を繰り返すんだ


身体が死ぬほど苦しくなる時ぼくは
生まれてきたことを恨むから
自分の身体が男性じゃなくてよかったと思っていた

この死にたいを
一人で耐えられる痛みでやり過ごせなければ

ぼくはきっと
やさしい言葉を使い
相手の望む言葉をかけ
抑えられない欲を満たしていただろう

愛する女性の望み通り父親になり
錯覚の幸せを手に入れ

自分には自分の苦しみがあり
この女性にはこの女性の苦しみがあり
この子にはこの子の苦しみがある
そういうものだと思い込んだまま
甘くない現実を繰り返しただろう


⭐︎ 


ぼくにはみんなやさしいのに
魅力を無くし合ってはいがみ合っては嫌い合ってるのに
そういうものだと耐えている

人に会おうとすると
消えたくなる


いかれた世界の歯車でいることをやめるためには
死にたいって感じている事実を認める必要があると思う

それを感じないようにするために
誰かを傷つけることを学ばされている

傷つけられすぎて
痛みを感じないふりを覚えて
誰かを傷つけることが苦じゃなくなって

誰かを傷つけることに痛みを感じなくなったら人は死にたいって思わなくなるんじゃないか

誰かに傷つけられることに痛みを感じなくなったら人はもう死にたいって思うのをやめるんだろう

でも完全にそんなふうになれはしないから苦しんでるんだ

自分が生き残ればいい思考を手に入れることが成長で、それを強さと言う社会に
幸せなんて見つけられるはずないだろ


重ねるなって
お前と一緒にするなって
お前の考えだけで物事を見るなって
人は言ってくるけどさ

みんなの悩みもみんなの願いも同じひとつだと思うよ


ぼくは
このいかれた世界のいちばん上の幸せを感じることもできた環境にいたのかもしれない

誰もぼくに敵意を示してくる人はいなかったし
どこにもぼくを捻くれさせる存在はなかった
だからこそ
気づかないふりができるような
いかれた大人の強さはぼくにはない

自分ではない他の誰かや何かを犠牲にした幸せは幻想だ
そして自分を犠牲にした誰かの幸せも幻想だ

こんな重大なこと
見過ごすわけにはいかない
ぼくはいかれてない

なんでこんな苦しいほうを自分はいつも選ぶのだろうかって、頭悪いんじゃないかって、自分でも思ってたけど

取り返しのつく
できうる限り苦しくしてきたのは
わざとだ
繰り返さないために
そうしなければならなかったんだ
きっとそうだ

こんなふうに生きてこなければ
ぼくはきみと出逢えなかった

もしもぼくが
感じていることを誰かに話せていて
あなたの考えることじゃないよって誰かが、
真剣に、そう言ってくれたとしたら
ぼくは悩むのをやめていただろう

するとどうなるか
誰にも傷つけられず誰かの親になっていたかもしれない

もしくは
散々騙されてボロボロになっても耐えながら
この身体が女性であることを恨むようになっていたかもしれない


だけどぼくには話し相手がいなかった
いつもぼくは何も言葉にできなかった

誰かや自分へ抱いた憎しみや悔しさを他の物や人で紛らわせてはいけない

悩みの根源を解決しないまま悩むのをやめても
新たな苦しみが生まれてしまうだけだ


何にも変わらないままでいいんだよ
何にも変わらないけど

でも
だから
はやく
気づいて

錯覚の世界から抜けろ
もう誰も傷つけなくていい
もう誰にも傷つけられなくていい


一人でも自分を蔑んだら
すぐに錯覚の世界は出来上がる

あなたが下がった分
上にいるように見える錯覚を
誰かに抱かせてはいけない

あなたより価値のある人なんていない

そんなふうに見える錯覚の中にいるだけだ


与えられたものを理解して
最大限に生かすんだよ

一切理解することなく、
理解するために1秒も時間を割くことなく
進められてくこのいかれた社会から

あなたはまだ抜ける気はないのか

⭐︎




「息苦しさの正体」

自分のことを大したものだと思ってない人と話すのは苦痛だし、

自分のことは大したものだと思ってて、相手のことを大したものだと思ってない人と話すのは苦痛だよ

自分のことは大したものだと思ってて相手のことを大したものだと思ってない人と、自分のことを大したものだと思ってない人が話しているのを聞くのがとてつもなく苦痛だよ

人の上に立っているかのように錯覚してしまう馬鹿が発生しちゃって可哀想だから、人の下に立ちにいく馬鹿はもうやめてください

ここまで生きてきたあなたが大した存在じゃないわけない

安定など一切あるわけない常にぐらぐらな人の上を土足で歩く馬鹿があなたより価値ある存在なわけない

わかってんだけど
やめられない

そんな枠組みの中に誕生させられた


ぼくらはいま何をしているのか


存在の価値に差はない
必要ないものなんてないし
必要なものなんてないよ

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。