真理23

求め合わなきなきゃダメなんだよ

あげるばっかりや
もらうばっかりは
最初はよくても
苦しくなってくるものだよ

最初の見極めが大事だよ
いまがいいならすべていいってことはないんだよ
最高ないまのこれがずっと続いたとしたら、それはどんどんと大きな苦しみになっていくんだ

惰性で貪る幸せは少しずつ苦しみに変わっていく


あげるのが得意な人もいる
もらうのが得意な人もいる

もらうのが苦手な人もいる
あげるのが苦手な人もいる

あげるのももらうのもどちらも同様に価値のある
同じだけ必要な、なくてはならない仕事なんだよ


もらうのが苦手なまま
あげる能力だけ伸ばす人々

あげるのが苦手なまま
もらう能力だけ伸ばす人々

どちらも半人前であるが、

こんなふたりが出会えば
まるでぴったりな利害関係の一致、
このために自分は半人前だったんだと錯覚してしまうくらいの愚かさだってしっかり持ち合わせているからして人々は
いまのことだけを考えて
遠くは見ない、周りは見渡さないで、刹那の幸せを、戴き始める

目隠しを外せばどんどんと大きくなる苦しみが見えるから
決して外してはいけない覆いが
至る所に被されているのがぼくらの社会


大人になっても、
あげるのももらうのも苦手なままだったら、

とかくぼくらは、あげることを優先し、もらうことを後回しにする

誰かに何かをしてあげられる何かを探す
その微かな成功体験だけを頼りに、その能力だけを上げていく

ぼくらはもらっている認識がなかったとしても、あらゆるものからあらゆるものを戴きながら生きているゆえ、
どれだけ他に何かを与えたって、まだまだ足りないほどにもらい続けているから、
自己が壊れるまで誰かに何かを与え続けようとする


幼少時期からあげるのが得意だったタイプの人々は、もらうことが当たり前になっていて、もらうことが上手くない場合が多い

誰かに何かをしてあげた分、そのお返しをもらえることは当然だと認識していて、
もらうことへの有り難みやその難しさを学ぶことができていないのだ


誰かに何かをしてもらうときは
誰かに何かをしてあげるのと同じだけの熱量で
それを受け取るのが勤めだよ
してもらうのは、してあげるときと同じだけ疲れるのが普通だよ
そうすることで、双方ともに、くたびれ果てるほど疲れる、なんてことにはならないのさ


幼少時期に誰に言われずとももらうのが得意だった人々は
人々のあげたい欲を必死に満たしてあげてしまって、いつしかいらないもので溢れた中で生活をし、身体は疲れ果てているのに、誰からも讃えられるようなことはしてきていない、
誰かに何かをしてあげられる能力を育てる暇はなく生きていて、
気づいたときには自らの能力の低さに唖然とするんだ

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。