叫び14


仕事の罠、誰かのためにならなければならないの罠


誰もやってくれる人がいなかったら、
自分でできるようにならなければならなくて、
自分に力をつけようと努力もできたのに
しなければならなかったのに
し続けなければならないのだとわかっていれたのに

できないならもういいからできることやりなさいって言う残酷な優しさや

あなたにそれはできなくていいからこれを身につけなさいって理不尽な要求や

できることだけやればいい、できないことはできる人にやってもらえばいい、最初からそれをできる人、得意な人がいるんだからそんな人たちにやってもらえばいい、自分はそれ、最初から苦手なんだからできるようにならなくていい、
最初から得意だったことがあるから自分はこれを頑張るから、苦手なことは苦手なままでいいやって、怠惰と贅沢で好きなこと楽しいこと心躍る魅力的なキラキラした華やかなことしかやらない、と見せかけて想像を絶する地獄を見させられるスターとか

できないことばっかりで、周りの人たちはこんなこと最初からできるのに、まだまだぜんぜんできなくて、できないことはできないのかもしれないって、諦めてしまって、諦めなければ、20年くらいかければ、できるようになれたかもしれないことをできるようにならずに誰かにやってもらい続けることにしてしまって、そこに仕事を発生させてしまう人々

自分でできるようになるべきことを
自分でやる、をしない、を代々やってきたぼくらは

一人一人の能力は低いまま
さらにさらにどんどん低くなり続ける中、
なくてもいい仕事をし始める羽目になる

その能力だけ上げていく


わかるかい
すべきことがないんだ
できることがないんだ
持て余した時間と欲と金欠な現状があるんだ
詐欺とか
デリヘルとか
エロ漫画を描くとか
エロ漫画の広告を載せるとか
悩み相談とか病んでる人をさらに病みさせたりとか
その方面の高度な能力がなきゃできないことを
し始めたりしなきゃならなくなるんだよ

なんでそれで金が回るのよ

なんで水が止まるのよ

何に金払ってんの

何が金なのよ

何が金になってるの

何が君を動かすの?

ぼくにできることは何だろうか

止まらずに水が流れてくるようにするためには
止まらない流れの中に入らなければならないよね

時は流れている
水は流れている
太陽の光なら回り、また昇る


時計の針は止められる
水道の水は止まる
電気の走る光は回らない


流れない金の正体は何?
ぐるぐる回ってるだけのお金ってやつに実体はあるの?
中身はあるの?
何でできてるの?
誰かが搾取した誰かの努力たち
紙切れにされた
それがあったらなんだって言うの?


金になれるかよりも、

意志があること
読んだあとどうするかは別として、空気が読めること
努力ができること
これが大事

これのない人々のつくり出す金、
それを得るために
これを捨てて、得る金、
ぼくは視界に入れたくなかった
興味を持ちたくなかった

ぐるぐる回ってるだけの虚構
そこには本当は何も起きてない

すべてがエンターテイメント

それが楽しくてやりたくてどうにもならなくて
これからもずっとずっと続けていたいって
心から願っているのなら、
悪いことなど何もないただの繰り返しの日常であるが

心がないのであれば、
その者たちの言うことは当てにしてあげてはならぬだろう
こんな退屈な日常は誰も願っていない
偽りの平和の中では誰一人、幸せな者はいない

奪われた心を取り戻したい

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。