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人生の次の目標を考える

最近、次の10年くらい何をしようかと考えている。起業したりシリコンバレーで働いたりと、学生の頃からの大きな目標はひと通り達成してしまったので、そろそろ人生の次の目標を見据えて動き出したいと思っている。

そんな中、最近はリアルビジネス(デジタルでないビジネス)に興味が出てきている。理由は以下の2つがある。

ひとつは、米国にきてからペインを感じるものは、ほとんどリアルなものに対してだということ。デジタルなものはその性質上、世界中のどこからでもアクセスできるので、米国にきて特定のものにアクセスできずに困ったという経験はほとんどないが、リアルなもの(お店、食べ物など)に対しては、何で日本では当たり前のようにあるのに米国にはないんだろうと思うものがたくさんある。そのようなものを米国に持ち込んで普及させられないか?と考えるようになった。本業で日本のプロダクトを米国に展開するという仕事をしているので、その影響もありそう。

そしてもうひとつは、デジタルに少し飽きてきたということ。シリコンバレーにいると、どこもかしこもテック企業ばかりで、人と違うことをやりたいと思う天邪鬼な自分にとってはデジタルはあまり魅力的なものではなくなってしまった。渡米当初はむしろその環境に惹かれていたのだが、住み続けるうちに考えが変わってしまった(この変化は自分でも想定外だった)。

先日、「いいお店のつくり方」という本を読んだのだが、自分の思い描いたお店をつくり上げていくというのはとても魅力的だと感じた。本書では、立ち飲み屋、書店、レコードショップ、銭湯など、多岐にわたるお店を2016年頃と2022年頃の2回取材しており、各々のお店の6年間の道筋を綴っている。

どのお店も6年も経つと「いいお店」に対する考え方が成熟していき、それとともにお店のスタイルも変わっていく。まさに「お店」=「人生」といった感じで、このようにやりたいお店を自分なりにやっていく人生も楽しそうだなあと感じた。自分は高3の途中までは建築学科に進もうと思っていたくらいで(最終的に情報学科に進んで今があるのだけど)、自分の世界観を体現したお店を設計するということには心の奥底で興味がある。

とはいえ、これまでずっとデジタルの世界で生きてきたのでリアルビジネスに関しては未経験。お店をつくるには何から始めたらよいかもよく分かっていない素人なので勉強しなければならない。また、米国でお店をつくるのは日本よりもハードルが高そう。物価が高いので初期費用も日本より間違いなくかかるし、融資も日本より難しいらしい。いろいろ情報収集しなければ!

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