会話のコツ。自分からある程度話すことも含めての聞き上手

中学生や高校生位の時期、人との会話やコミュニケーションに苦手意識を持っていた。
うまく話せない、会話が続かない、その結果として友達が出来ない。

ある種のコンプレックスだったので、何か解決策はないものかと10年や20年位の試行錯誤を続けてきて自分なりのコツが分かってきたのでそれをまとめたい。

心構え

自分以外の全ての人が会話が得意というわけではない


相手も 会話 に苦手意識を持ってるかもしれない。
世の中、聞き上手になるための方法 みたいな本がたくさん出てる。
つまりそれらの本は売れてるということで、会話に苦手意識がある人が常に一定数いることを示している。
ということはあなたの目の前にいる人もそうかもしれない。

また、「私は会話得意だよー!」と自信を持って言える人はそう多くないだろう。皆、大なり小なり、何らかの苦手意識を持っていると思われる。

自分以外のすべての人が会話が得意と思っているわけではない と想定しておくのは大事だ。

話を聞くこと は万能ではない

世の中の人全てが話を聞く側に回ろうとしたら、誰も話す人がいなくなってしまう。
話す側にまわる人は必ず必要である。

なので時には自分からも何か話をする必要もある。

相手が話したがってる は常に成り立つわけではない

聞き上手系の本は「相手が話したがってる」という前提で書かれてる事も多いが、あなたの話相手もそうだとは限らない。

これを読んでいる人の中には 会話の時に話したい事が無くて困った という経験をお持ちの人も多いのではないか。

あなたの会話の相手も同じ経験を持ってたり、あー話題ない、どーしよ
などどあなたとの会話中に思ってるかもしれない。

実際にこのnote記事の筆者は基本的に自分自身の話はしないし、自分から話題を出すときは本note記事の後半にあるように、なんらか理由があって自分から話をしているのであって話すことそのものが目的ではない。
まぁたまに自分から話したくなる事柄もゼロではないが(だからこそ、こうやってnoteを書いているのだ)。

相槌のコツ

ここでのコツは全て
「相手が話をどんどんしてくれるようにする」
ことを意図したものだ。

相槌にほんのちょっとだけ内容を持たせる

うんうん、などと相槌をうつだけでなく、相手の話に応じて短く話を返す。

例えば、相手が「この前、山登りしてたらどんどん疲れてきちゃってー」と話だしてきたら
「山登りって結構体力使うもんねー」などと返す。
そして相手が話を続ける。

ここでのポイントは、
(A) 相手の話をきちんと聞いてる感を出すこと
(B) 話の主導権は相手のままであること
の2点だ。

Aを達成するために、「うん」などの単なる相槌ではなく、ちょっとした内容、すなわち自分の考えや意見をちょっと含ませてる。

しかし内容を持たせすぎたり、話が長くなりすぎるとBが達成出来なくなる。
なので突っ込みどころがない(気になる内容や、変わった単語を入れない)、当たり障りの無いことをいうに留めるべき。
一般論とか、あるあるを短くさらっと言うのが1番無難。

これにより、こっちが相手の話に興味がある感や、一緒に会話を進めている連帯感が出て、
相手がどんどん話しやすい気分になってくるというのが狙い。

相槌に肯定的な印象をもたせる

例えば
「この前釣りに行ってさー」と話しだしてきたら
「おー釣りとかいいね〜」と返す。

「この前ひさびさにフットサルやってさー」と話しだしてきたら
「おー健康的でいいねー」と返す。

相手の話を受け入れてる感を出し、相手が話しやすくなる狙い。

何に対しても「おーいいねー」などと返すだけでも効果があると思われるが、
毎回同じ返しだと「こいつあまり話を聞かずにテキトーに返してるな」と思われかねないので、最初に挙げた2つの例のようにちょっと内容があった方が良い。

話を聞くだけでなく、自分からある程度の分量の話をしたほうが良い時もある

話をし続けてる人は疲れたり飽きるかも


一方的に相手に話し続けてもらった場合、こちらはひたすら話を聞いてるだけとなる。
(A)相手が飽きるかも
(B)相手の話したい話題も尽きるかも
といった可能性がある。

相手の話を聞くだけだったら、誰がやってもほぼ同じ結果になる。
誰が聞き相手になろうとも、話す内容の大筋は変わらないからだ。
(本当にうまいインタビューアーとかだったらその限りではないかもしれないが、それは神の領域の聞き上手であって、このnote記事ではそれを目指すつもりはそもそもない。及第点で良い。)

まぁ何を言いたいかというと、上記A、Bの対策として自分から何か話をする必要があるということだ。

相槌は多少内容を含ませたところで所詮は相槌にすぎない。
相手にとっても相槌そのものは別に新鮮味はない。

自分から話題を提供することで、それに対して相手も何か思い出したり新しい話題が生まれる。
相手にとっても新鮮に感じられて楽しいはずである。

話す内容そのものが面白い必要はない

自分の話題そのもので相手を楽しませようとするのは難しい。
滑らない話を常にし続けるというのは無理だと思うし、お笑いの仕事をしている訳ではないのだから別にする必要もない。

代わりに、話のネタを提供するという気持ちで話せばよい。

大喜利でいえば、回答者になるのはムズいしプレッシャーである。
けども大喜利のお題を出す方であればまだ気分は楽だと思う。

自分が話した内容を元に相手が色々と話し出してくれる、そういった目的で自分から話題を提供するという目的だ。

少なくとも誰か1人は話をしなければならない

当たり前だが、会話には話す側にまわる人が絶対に必要だ。

飲み会を開いたとして、聞く側にまわる人のみが集まった場合、誰も話し出さない静かな空気になってしまうだろう。
そしてオフ会などではそういう感じになってしまうことが結構ある。

そういう時は、スベってもいいし話下手でもいいし、どうでもいい内容でもいいからとにかく何か思った事を話すべし。

仮にスベったとしても、「誰も話し出さない中で、勇気をもって先陣を切った偉い人」という風に思われるはずだ!(実際はどうか分からないが、そう前向きに考えておこう。)

なお、この時に話す内容は、何かしらツッコミどころとか気になるところとか、○○さんはどう思います?と続けやすい内容にしておくとか、そういったものにしておくのがベスト。

そういう内容が思い浮かばなかったとしても、何も話しださないよりはマシだ。
スベったら、スベった事自体が話題になって会話が弾み始めるかもだし、
あなたの先陣切りっぷりに感化されて二人目の話題提供者が現れるかもしれない。

最後に余談


以上でこのnote記事はお終いだ。

最後にちょっとだけ余談。
「相槌にほんのちょっとだけ内容を持たせる」
に書いた内容は実は 明石家さんま を観察して思いついた。

冒頭に書いたように私は会話に苦手意識があり、特に学生時代にそれは顕著だった。
その時にどうしたらよいものかと色々考えて、会話の上手いと思える人のやり方を参考にしようと思い、
誰が1番上手いかと考えた時に思いついたのが明石家さんまだった。

そこから積極的に明石家さんまが出てる番組を見て、どう話しているかを観察した。
そしてその中で自分が出来そうなこととして見つけたのがこのやり方であった。

なのでTVでもYouTubeでも身の回りでも、会話が上手いと思う人を見つけて観察し続けるのは非常に良い方法かもしれない。

なお、他の方法は私が自分の経験の中で思いついて試してきたものである。
人との会話への苦手意識を克服するために
とにかく予定をオフ会で埋めまくった時期がある。
初めて会う人と会話をしまくったのだ。

そしてオフ会が終わるたびに何がダメだったか、どうすれば良くなるかの分析を繰り返し、ここに書いてある内容を思い至った。

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