アナクサゴラス

タレスなどと同じイオニア地方に生まれる

エンペドクレスの四元素はこれ以上分割できないのか
大きさと質量がある以上、さらに分割することは可能ではないか

例:『原子』は『原子核』と『電子』に分割できることが判明
『原子核』ですら後に陽子と中性子に分割できることが判明

『種子(スペルマタ)』
「あらゆるものの内にあらゆるものの部分が含まれている」
万物の根元となる存在には、
そのほかの存在の部分が全て含まれている

ある存在の中にその他全ての存在の部分が含まれていて
その存在の部分の中にもまたその他全ての存在が含まれている

この考え方を採用することによって
存在を無限に分割することが可能に
物体の分割はある特定の時点で限界に達するのか
という問いに一つの答えを出すことに成功

スペルマタ内部にある、存在要素としての部分の割合が変わることで
あらゆる事物の変化が成り立っている
その割合を司る概念を知性(ヌース)と表現
これはヘラクレイトスピタゴラスが用いたロゴスと近い考え方

宇宙の始まりに関しても言及

宇宙の始まりは、元素などがバラバラに存在している状態ではなく
全ての存在が一体となった状態から始まり、
それが今でも続いていると考えた

スペルマタは無限に分割可能な存在でもあるが
同時にただあるもの、または一なる存在

アナクサゴラスはその後、ギリシアのアテナイへと移り住む
古代ギリシアの哲学の中心地、アテナイへ
初めて哲学を持ち込んだのはアナクサゴラス
そこからソクラテスプラトンと哲学の系譜は引き継がれる

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