パルメニデス

イタリア南部エレアに生まれる
その後、ピタゴラス学派のアメイニアスに師事
クセノパネスから哲学を学ぶ
当時のギリシア哲学に精通

ト・エオン

『エレア学派』『イオニア学派』の考え方を真っ向から否定
『感覚に依存しすぎている』
感覚とは主観

世界の根元に到達するためには
感覚に頼った思考ではなく、どこまでも論理的な思考で挑まないといけない

ヘラクレイトスの『万物流転』に対して

『ト・エオン(ただあるもの)』という概念を提唱

あるものはあるし、ないものはない
あらぬものについては知ることも語ることもできない

不生不滅

(仮定)存在が生成されたものである
→『存在しているもの』か『存在していないもの』から生成されたことに

仮に『存在しているもの』から存在が生成されたのであれば
その存在の前にあるのは存在であるため、
どこまで辿ってもそこには存在があるので生成された瞬間を
想定することができない
よって存在は『存在しているもの』から生成されたとは考えられない

仮に『存在していないもの』から存在が生成されたとするならば
そもそも『存在していないもの』自体を知ることも
語ることもできないのでこの時点で不合理であり
存在していないものから存在が生成されるとは考えられない

→つまり、存在が生成したとは考えられない

『不生不滅』
存在は生成されないし、消滅もしない

不分不断

(仮定)もし存在を分けることができるならば

もし存在を分けることができるならば
存在と存在の間に存在しないものが生成されることになるため
『ないものがある』という不合理が生まれてしまう

つまり存在は分けることができない(不分不断)

「あるものは、
不生にして不滅であり、全体にして一様であり、
完全にして揺るぐことのない、終わりなきものである。

それはかつてあったこともなく、
いずれあるであろうこともない。
なぜならば、それは今あるのだから。

一挙に、全体として、
一つにつながり合うものとして。」

ーパルメニデス・断片8ー

弟子であるエレアのゼノンに思想は引き継がれ、
より論理的に考えるという営みが哲学に浸透することに

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