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近代~現代哲学・思想

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#イギリス経験論

フランシス・ベーコン まとめ

イギリス経験論の祖
経験を重視する中世以来のイギリスの学問的伝統と、ルネサンスの科学・技術の発展を踏まえて、近代的な経験論を展開

『知識は力なり』
… スピノザの説く第二の知『理性知』と同じレベルのもの
第1の知:表象知=誤謬の唯一原因(誤った知)外部の刺激によって生まれる感覚的経験に基づくもので混乱した非妥当な観念から成る
第2の知:理性知/科学的理解によって得られる概念的・推理的認識
第3の

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ジョン・ロック まとめ

大陸合理論をはじめ、それまでの哲学において
人間の認識は「Godから授かったもの」だった
→あらかじめ人間には認識が備わっている

・イデア論
認識のための材料たるイデアは
我々の世界とは別のイデア界に最初から存在
・スピノザ
認識をはじめとする人間の理性すらも Godそのもの
このように生まれた瞬間に認識の力を備えているという考え方
→【生得観念】
ロックはこれを批判

仮に生得観念があるならば

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ジョージ・バークリーまとめ

ロックの 【一次的性質】・【二次的性質】を否定、そんな分類は存在しない
対象との間の距離によって見える大きさは変わる
視覚だけでなく対象まで近づき、触れないと「大きさ」は判断できない

【物体そのもの】言い換えると 【一次的性質】はない
全ての認識は【二次的性質】に分類される

物体そのものによって知覚されるものがない
→知覚があって初めて物体は存在する
『存在するとは知覚することである』エッセ・

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ヒューム まとめ

人間が知覚できる対象は2種類
・【印象(インプレッション)】
 外界から刺激をもたらされた瞬間の印象
 例)リンゴを見て『赤い』と感じる
 直接感覚器官に訴えかける印象
  ⇒ ヒュームは【力強い知覚】と表現
・【観念(アイデア)】
 過去の記憶や想像によって呼び起こされる
 例)あのリンゴは赤かったな。と思い起こすこと
 印象に比べると、感覚器官から直接与えられた刺激ではない
 ぼんやりした印象

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