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印刷屋さん価格破壊!

私が社会人になって初めて就職したのは印刷会社でした。私の部署はデザイン、そこで制作したパンフレットや会社案内などを併設の印刷工場で印刷していました。まだ今ほどプリンターの性能も高くなく、インターネットもメールも出始めの時代でしたから、企業の販促物は印刷会社に依頼するのが当たり前でした。

最近TVのCMで印刷1円〜!などと謳われネットでは安い印刷会社さんがたくさんヒットします。
これまでは、会社の近所の印刷会社さんに依頼していた印刷物が、インターネットの普及と共に全国の印刷会社さんに簡単にアクセスできようになりました。
弊社にも「ネット印刷の金額に合わせて!」といった依頼が増えています。

うーん、印刷ってどこも同じ品質なのでしょうか?
だとしたら、これまでのような印刷会社って要らないよね?

1.格安の印刷屋さんと、従来の一般的な印刷会社さんでは何が違うの?

印刷会社では格安印刷には表現できない繊細な仕上りが可能なのです。
専門的にこういう部分が…などと説明したところで、
「素人にはわからないし、そんな繊細な仕上りじゃなくていいから」
「安いのが一番」って多くの方は言うと思います。

2.どのような部分に差が出やすいの?


例えば黒いベタ部分が多い印刷物、グラデーションの印刷物などです。時々見かけませんか?ベタ部分の色がマダラだったり、ハゲたような印刷物。
それだって、気にしなければ良いのかもしれません。

例えば、飲食店のメニューや配布するチラシではお料理の写真などの色味や発色は特に大事です。
昔、印刷物を印刷する際「刷り出し立会い」というシステムがありました。
例えば実際のお料理の色味に併せて、誤差があまりでないように色を合わせて欲しい、あるいは実物以上に美味しく見えるようにして欲しい…なんてご要望はよくあります。Photo shopで一生懸命加工しても印刷で台無し…なんてことも起きたりします。また、パンフレットの増刷などの前回の色に合わせて欲しい、そういう場合も一般的な印刷屋さんなら工場(機械)で色合わせ可能です。クライアントの担当が工場に行って、印刷機の前で色を確認してから本印刷に進むこともできます。これらは、格安印刷では対応できません。

印刷物は、初版と再版で100%同じ色にはなりません。印刷オペレーターの技量、気温、湿度にも左右されます。印刷をオーダーする時は、これらの違いを知った上で、それぞれの印刷方法を選ぶ必要があります。

3.弊社の印刷は?

弊社では「ネット印刷価格に合わせて!」というオーダーの場合でも、現在のところ提携工場でオペレーターが確認して印刷をしております。弊社はデザインから印刷までオールインワンのシステムをウリにしていますので、デザインをご依頼のお客様には、なるべく印刷代は価格を抑えられるように高品質で低価格なサービスを今後も続けて参ります。しかし、印刷だけのご依頼で「ネット価格で!」という新規のご要望には、お応えしかねる場合もございますのでご了承いただけますと幸いです。


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