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もっとも難しいことは

この度、noteサークルで同じお題で作品を発表することになりました。
第1弾のタイトルは、"もっとも難しいことは"。

"もっとも難しいことは"子どもたちに伝えること

僕はスポーツ少年団にて子どもたちへサッカーを教えています。
今年度の担当は小学3年生。先日、試合で印象に残った場面をツイートしていました。

これは試合中にディフェンスの子どもたちに中央を空けないで守ってほしいと思い、"絞って!"とベンチから言った場面を記しています。

"絞る"はサッカーではコートの真ん中に寄ることを意味します。
この言葉を聞いた子どもたち、真ん中に寄る・・・ことはなく、何も聞こえなかったかのように、何事もなかったように、プレーを続けていました。

しばらくして、ふとある思いが心をよぎりました。
子どもたちは、"絞る"の意味をわかっていないのでは?

そこで、ベンチの子どもたちに"絞る"ってわかる?と聞いてみました。
子どもたちの回答は・・・・・・・・・ "わからない"

そう、子どもたちはコーチの言葉が聞こえなかったのではなく、意味が分からなかったのです。
意味が分からない言葉で言われているんですから、伝わるわけがありません。

そこで、子どもたちに伝わっている言葉と伝わっていない言葉を確認してみました。


子どもたちに伝わっていない言葉一覧

確認すると、他にも子どもたちに伝わっていない言葉が
・幅
・落とす
・散らす


子どもたちに伝わっていた言葉一覧

逆に、意味が伝わっていた言葉も
・寄せる
・スペース
・縦


子どもたちに伝わる言葉と伝わっていない言葉

伝わった言葉
・練習中から言っている言葉

伝わらなかった言葉
練習では言っていない言葉
子どもたちは試合中にはじめて聞いた言葉

僕が教えているのは小学3年生、8歳から9歳の子どもたち。サッカーに出会ったばかりの子どもたちです。
大人があたり前に使っているサッカー用語がそのまま伝わるわけがありません。


"言う" と "伝える"

コーチとして指示などを言うだけなら簡単です。
言うことは自分だけで完結できますからね。

今回、子どもたちに向けて"言う"だけでは駄目だと実感しました。
普段の練習から "言って" "理解してもらって" はじめて子どもたちに"伝えた"言葉になるのだと思います。

これからも、子どもたちとのサッカーライフは続いていきます。
"伝える"ことを意識しながら子どもたちをサポートしていこうと思います。

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