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大学生散文|感情紀行記

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感情の動いた時を書き記す【感情紀行記】をまとめています。
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2024年6月の記事一覧

【感情紀行記】自分気褄

 感情の起伏が抑えられているというのはここ最近のトレンドであった。自分は、そもそも感情が割と豊かな人物であった上に、その感情に左右されやすいので、感情は、時に武器にしつつ、生活の足枷となってきたのだ。人の機嫌に合わせるのも難しいのかもしれないが、自分の機嫌を操舵する方が難しいのではないかと思う。そのため、感情を抑えたり、仕舞い込んだりするのがいつの間にか上手くなってしまった。そして、いつしか感情を表立って見せることが少なくなっていった。  先日、例の付き合っている人と、ひょ

【感情紀行記】ご希望

 以前、旅行中にICカードへの入金が足らず、乗り越し清算を友人が強いられる場面があった。乗り越し清算の機械へと向かうと、機械は「ご希望のチャージ金額を押してください。」と音声を読み上げた。  大変に丁寧なコメントであるし、わかりやすい音声である。しかし、乗り越し清算をしなければならないというのは、チャージをしなければゲートを通過できないわけだ。今回のパターンでは、一度ゲートを通過することを阻まれ、仕方なく精算機に向かっている。そんな中で、ご希望してチャージしたい人は多くない

【感情紀行記】自給自足

 少しずつ時が過ぎ、誕生日を迎えることを、年齢を重ねるという言葉が相応しくなってきた。そろそろ独り立ちも視野に入れなければいけないこの年齢に、危機感を覚えた。今すぐに全てを自分でできるようにならなければいけないわけではないものの、この状況で練習しなければ、惨事を引き起こしかねない。  そういうことで、まずは人間の基本、食事作りを始めた。今まで、趣味と言える料理などは作ってきた。簡単なクッキーやスコーン、いちごジャム、チャーハンなどだ。他にも、簡単な朝ごはんくらいは自分で作る

【感情紀行記】人成

 何か仕事を成し遂げてからではないと日本では休めない、休んではいけないという風潮がある。しかし、フランスなどではバカンスを取る。それを比較して、「人間が何か成し遂げるなんて無理なんだから先に死んでしまう」と言われた、という動画を見た。人間は何かを成し遂げなければならないのだろうか。何かを成し遂げるものなのだろうか。  人間の成し遂げることは文明社会の後付けだという結論に至っている自分は、何か社会の中で成し遂げたいとは思わなかった。しかし、自分の中で譲れない点を決定的に得ると