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世界の沈没する沿岸都市

地球温暖化による海面上昇に伴い、沿岸部の主要都市の居住性が懸念されています。

特に一部の都市では、土壌や岩石、あるいは人工構造物などの地下物質が圧縮や崩壊を起こし、地盤が沈下することによって都市自体も沈んでいるそうです。

地盤沈下は海面上昇(現在、年平均3.7mm)の影響をさらに悪化させる可能性があり、沿岸地域社会にとって注意すべきことです。

最も急速に沈下している沿岸都市ベスト10

1位の中国・天津市には、2014年から2020年の間に地盤沈下のピーク速度が年間43mmに達した地域があります。速度の中央値はもっと低く、年間6mmで、これは一部の地域が都市圏全体よりもはるかに速く沈下していることを表しています。

2位のベトナムのホーチミン市(人口900万人)も天津市と同じような地盤沈下に直面しているものの、中央値は年間16mmとはるかに高く、懸念されます。

続くバングラデシュのチッタゴン、ミャンマーのヤンゴン、インドネシアのジャカルタをあわせ、地盤沈下速度が最も速い沿岸都市トップ5です。
これらの都市はすべて、急速に発展したことから、地下水の汲み上げ需要や高密度に建設された建築物の荷重などが急増しています。人為的要因が地盤沈下の原因となっているそうです。

このうちインドネシアは、沈没する首都ジャカルタを別の島に移転させることを計画しています。これは、早ければ2050年にもジャカルタの3分の1が水没するという予測を受けての決定です。

日本では近年はあまり地盤沈下のニュースは聞きませんが、海水面の上昇は人ごとではありませんので、いずれゼロメートル地帯など影響を受け始める可能性があるのではないでしょうか。
政府・自治体の対策は進んでいるのでょうか、また機会があったら調べたいと思います。




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