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海面水温の上昇

気象庁によると、日本近海における、2022年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、+1.24℃/100年だそうです。
この上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.60℃/100年)よりも大きく、日本の気温の上昇率(+1.30℃/100年)と同程度の値です。

日本近海の全海域平均海面水温(年平均)の平年差の推移

一方、世界に目を向けると、平均海面水温は、1980年代以降、20世紀(1900年~1999年)の平均値からどんどん乖離していっています。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、2022年の世界の海面水温は20の世紀の平均より0.69℃も高かったそうです。

年間の乖離は(たまたま暑い年と寒い年があるため)変動しますが、明確な上昇傾向が見られます。
記録上最も乖離が大きかった年は2016年で、測定された海水温は平均値よりも0.8℃高くなりました。2016年は、これまでで最も暑い年でした。

海面水温のデータは、船舶、ブイ、衛星による海洋の測定などから得られています。変動は正常な現象ですが、世界の平均気温や平均陸上・海洋温度が上昇する気候変動により、平均的に気温が高くなる年が増えることが予想されます。地球温暖化の継続は、異常気象の強さ、頻度、空間的範囲、期間の変化をもたらすとされています。

今後も温暖化による異常気象が続いていくというとでしょうか。
特に日本近海が高いことは、日本に住む我々にとって心配です。

世界の平均海面水温(20世紀平均比)


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