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Twitter 無料の認証バッジ廃止へ

Twitterが従来の認証バッジを、2023年4月1日から随時終了していくと発表しました。

今後認証マークを付与するためには、有料のTwitter Blueに参加する必要があります。
料金はiOS/Android申込みで月額1380円、ウェブサイトからの申込みで月額980円です。若干割引される年間払いも用意されています。

したがって、今後 認証バッジは単に有料登録者であることのみを証明するものとなり、これまでのように「著名な人物」や「法人・企業」「ブランド」などの真正のアカウントであることを証明するものではなくなります。
これまで、「なりすまし」防止に最も役立っていた認証バッジが、単に有料登録者であるとこの表示のみになってしまうことで、Twitter上になりすましアカウントが増加し、デマや風説など混乱が生じてしまう可能性が高まるものと思われます。
なりすましでなくとも、著名人と同姓同名の方のアカウントに有料で認証バッジが付き、著名人本人にはついていないという状況も発生するでしょう。

一方で、企業や組織はTwitter Blueではなく、Verification for Organizationに参加するオプションもあるそうです。
参加企業には、青ではなく黄色の認証バッジが付与され、子会社や保有ブランド、従業員を管理し、それぞれに認証バッジを付与することができます。
子アカウントの認証バッジの右隣に、親アカウントのアイコンが表示されます。

面白い例として、サッカーの強豪スペインのReal Madridがあります。
以下の通り、Real Madridが親アカウントとなり、モドリッチやベンゼマ選手など、子アカウントの認証バッジの隣にReal Madirdのアイコンが付いています。
なかなかカッコいいですね。
サッカーの日本代表選手にJFAのアイコンが付いたり、オリンピック選手にJOCのアイコンが付くと、選手としても大きなモチベーションとなるのではないでしょうか。

他にも、例えば朝日新聞の記者のアカウントに朝日新聞のロゴがあると、記者自身はかなりTwitter上での取材活動がやりやすくなるもとの思われます。大きな事故などが起こったときに、現地にいる人に状況をヒアリングすることが容易になりそうです。

このように、多くの企業や団体が有料のVerification for Organizatonに参加し、例えば芸能事務所が所属タレントをまとめて認証することが一般的となれば、自然となりすましの問題は解決する可能性があります。

しかしながら、このVerification for Organizationはかなり高額です。
月額13万5000円に加え、子アカウントごとに月額8000円かかります。年間2~300万円はかかることとなり、小さな芸能事務所や中小企業に取ってはとても支払えないのではないでしょうか?

どれだけの企業や団体が参加するのか、関心を持って見ていきたいと思います。


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