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IMF 堅実な経済成長によりソフトランディングの可能性

国際通貨基金(IMF)は、世界経済の最新状況を発表し、いわゆるソフトランディング(景気後退を招くことなくインフレを抑えること)の可能性を示唆しました。

IMFは、「世界経済はソフトランディングに向けて最後の下降を始めている」とし、2024年の世界成長率予測を上方修正したことを明らかにしました。世界経済見通しによると、今年の世界GDPは3.1%増となり、10月時点の2.9%増から0.2ポイント上昇修正した予想です。

「世界経済は驚くほど底堅い」と指摘し、今回の世界経済成長率予測の上方修正は、米国といくつかの新興国・発展途上国の堅調な成長と、多くの地域で予想を上回ってインフレ解消が進んだことが要因であるとしています。とは言え、今年の予想成長率は3.1%、2025年は3.2%で、2000年から2019年の平均成長率3.8%をはるかに下回ります。やはり、ウクライナなどの地政学的リスクが世界経済に重くのしかかっていると言えるでしょう。

IMFは、予想以上のインフレ解消や財政政策の緩和の可能性が、長期の制限的金融政策を必要とするインフレの持続、新たな一次産品価格の高騰、さらなるサプライチェーンの混乱といった下振れリスクと均衡していることから、すべてを考慮すると、最新の見通しのリスクはもはや下振れに限定されるものではないと判断しています。

世界経済の景気後退リスクは減少しているようですが、日本の成長率は今年も来年も1%未満と、明らかに出遅れています。
今世紀に入って景気が良かったことは殆どないと言っていい状況ですので、やはり政府に問題があると言わざるを得ないのではないかと思います。

政治資金に関する議論も重要ですが、とにかく経済を上向かせることを真剣に考えてほしいものです。




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