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セーヌ川:2024年パリ五輪にさらなる問題

2024年のパリ・オリンピックは、セーヌ川の水質悪化という問題に直面しています。セーヌ川はトライアスロン、競泳、ボートなどいくつかの競技の会場となる予定です。しかし、現状水質は安全基準を満たしておらず、昨年のオープン・ウォーター ワールドカップの中止の原因ともなっています。

セーヌ川の問題は、農業排水、下水、産業廃棄物による汚染など、複合的な要因によるものです。また、セーヌ川は気候変動の影響も受けており、水温が上昇し、かつ水位が低下しています。

2023年には、トライアスロンと水泳競技が水中の高濃度のバクテリアのために中止されました。ボート競技も影響を受け、川で競技をした後に皮膚に炎症が起きたと報告する選手もいたそうです。

東京オリンピックでも、トライアスロンやオープンウォータースイミングなどの会場となっている、お台場海浜公園の水質汚染が問題となりました。全く同じ問題ですので、大都市の構造上の問題と言えるでしょう。

パリオリンピックの組織委員会は、新しい下水処理場や雨水を集めるシステムなど、水質を改善するための新しいインフラに投資しています。

しかし、これらの対策が2024年のオリンピックに向けてセーヌ川の安全を確保するのに十分かどうかは不明であり、いくつかの競技を他の場所に移す可能性を検討しています。

今後どのように解決できるか、注目していきたいと思います。




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