監査法人 ビッグ4 の収益
デロイト、アーンスト・アンド・ヤング(EY)、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)、KPMGの4大監査法人 ビッグ4 は、世界的リーダーとしての地位を固めており、2023年には合計で2000億ドル(30兆円)を超える売上高を誇ります。
この4大監査法人を合わせると、世界中の上場企業の大半を監査していることになります。
デロイト、2023年の売上でビッグ4をリード
多様なサービスを提供するビッグ4は、監査、財務の透明性の確保、規制遵守を専門としています。さらに、戦略的コンサルティング・サービスも提供しています。
興味深いことに、ビッグ4はいずれも英国に本社を置いており、圧倒的な世界シェアを誇っています。
最大手の監査法人はかつて「ビッグ8」と呼ばれていましたが、1980年代後半からの合併や閉鎖により、その数は現在4つに減っています。
当初の8グループは、
アーサー・アンダーセン
アーサー・ヤング
クーパース・アンド・ライブランド
デロイト・ハスキン・アンド・セルズ
アーンスト・アンド・ウィニー
ピート・マーウィック・ミッチェル
プライス・ウォーターハウス
トウシュ・ロス
で構成され、いずれも米国または英国に本社を置いていました。
アーサー・ヤングはアーンスト&ウィニーと合併し、デロイト・ハスキン&セルズはトウシュ・ロスと合併。
その後、プライス・ウォーターハウスとクーパース・アンド・ライブランドが合併し、5社になっています。
しかし、エンロン事件への関与によりアーサー・アンダーセンが破綻したため、「ビッグ5」は現在の4社になりました。
ビッグ4の規模
従業員数ではデロイトが2023年度時点で456,000人超と最も多く、次いでアーンスト・アンド・ヤングの395,000人超、PwCの364,000人です。一番少ないKPMGでも、その従業員数は298,356人です。
あまりなじみのない方も多いかもしれませんが、意外と世界を動かしている4大監査法人ともいえるのではないでしょうか。
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