有意義

 1ヶ月に1回くらいの頻度で、1日何もしない日がある。寝転んだまま、何も口にせず、気付けば夕方という日がある。場合によっては、それが2日くらい続く。
 その後の精神状態はだいたい同じで、何も成し遂げていない自分、やらなければならないこともできない自分、有意義に過ごせなかった自分。それらに対する罪悪感で満たされる。
 他人のそういう生活を聞かされても、まあ1日2日くらいゆっくりしてもいいんじゃないかと思う。だが、自分がそういう時間を過ごすとそうにはいかない。
 有意義に生きることが、強迫観念になっているのだろうか。
 そういえば、こういう精神状態は小学生の頃よくあった。日頃テレビを見てはいけない家庭だったので、親が仕事に行っている間に見るテレビは、至福の時間だった。親に家事と宿題を命じられていたが、そんなもの忘れて画面に齧り付く。気づいたときには、時すでに遅しで、親への言い訳を考えながら、罪悪感らしきものを抱えていた。
 まだその躾から抜け出せていないのかもしれない。365日有意義でなくて良い。これは明日頑張るための休養なのだと、罪悪感を希釈しつつ、その考え自体有意義から逃れられていない。
 
 

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