外国人が仰天!系動画に思うこと

特にヒマではないはずなのに、ヒマつぶし的にYouTubeを流し視聴することが多いです。

少し前から気になっているのですが、

・外国人に日本の〇〇を食べさせてみたら感動で泣いた

・外国人唖然！日本人てこんなに素晴らしい国民なの！？

・もう祖国には帰れない。日本に恋した外国人

的な動画、ほんとに多くないですか？（リンク貼ると怒られそうなので、「日本　すごい　外国人」とかでYouTube検索してみてください）

そして、少なくとも私が見る限りでは、そうした動画の大半は日本人が投稿している。これって、日本人が「君たちサイコ～！！」と外国人に言われていい気分になるために、わざわざ外国人に出演してもらって作っているということではないですか？

他者からの評価を気にする国民性とはいえ、これって自作自演に近い自作自演ともいえないやつ。というか、とりあえず、すごい違和感があります。

他の国の人も同じような動画をあげているのかな、と思い、ちょっと検索してみましたが、なぜか

・初めてインド料理を食べた外国人

・インドでインド料理を食べたよ

という「外国人meetsインド料理」ものがたくさん出てきて、「外国人meetsアメリカ/中国/フランス/イタリア料理」のような動画は見つかりませんでした。※英語でキーワード検索したので他言語ならヒットした可能性はあります。

さらに、この「外国人meetsインド料理」は「外国人」が動画を投稿しているのであって、インド人が外国人に「インド料理食べてみて。どう？どう？」とやっているものではないし、「いや～～～～、最高！インド人て毎日こんなおいしいもの食べてるの？ありえん！」というようなマンセー動画でもなく、食レポ的に味や香り、食感なんかを語っているものが多いのです。

観たくなければ観なければよいので、実害はないのですが、なんだろうこの気持ち悪さ。。。おそらく、他の多くの国の人たちは、外国人が自分たちの国のお料理やなにやらをどう思っているかなんて、気にしていないのです。自分たちは「すごい」と思ってる。だからすごい。以上。これはこれでもう少し客観的な視点を持とうよ、と思うことも多々ありますが、「好き」とか「すごい」なんて、もともとそういう激しく主観的なものなので、こちらとしても納得がいくのです。

一方の、日本人の「他者に褒められないと、自分がすごいかどうか自信が持てない」感じ。なんでしょう。これも聞き飽きた「自己肯定感」の低さのあらわれなのかもしれませんね。