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今のNYで起こっていること。ひとりの美大生の視点

NYの美大生の次女が、昨夜ビデオチャットで話してくれた内容が興味深かったので、備忘録的メモ。

・報道ではGeorge Floyd protestの暴力的な面ばかり強調されているけれど、毎日NYだけでも30か所以上でprotestが行われていて、そのほとんどは極めて平和的

・多くのprotestでは、参加者に伝えたいメッセージがある人は誰でも前に出て拡声器で語ることができる。16歳の黒人少年からも、80歳の白人老人からも、みんながそのメッセージから学ぼうという雰囲気がある

・今は仕事がない人も多いし、ロックダウンが終わって仕事に戻れても、最低賃金で働いていた人は失業手当の方が金額が高いこともある。なので、まるで出勤するように人々はペースを決めてprotestに参加している

・"We gonna make this the last protest." というのがスローガンになりつつある。一時的に盛り上がって下火になるprotestではなく、今度こそ、人種問題を根本から変えるまでprotestをやりつづける。もう二度とこんな行動をとらなくてよい社会にするために。だからこそ、平和的でなければならない

・今は警察が週に80時間勤務体制でprotestの取り締まりに動いているけれど、そんな長時間勤務を何ヶ月も続けられるものではない。持久戦になればいずれは警察の方の体力がもたなく

・人々が仕事に戻らず失業手当で生活していたら、財政破綻する州もでてくるかもしれないが、むしろそれで良いと思う。scrap & buildを行える良いチャンス。構造的差別のない世界をゼロから築けばいい

・コロナウィルスだけでなく、それ以前から世界で起こっている様々なことを見ていると、今は大地震の予震のようなもので、ほんとに巨大なのはこれから来るんだと感じる。世界がどうなってもwell beingを維持できる自分であることを生活のテーマにしている

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