見出し画像

街の選曲家#ZZZZ1Z

前回に続き、制限付きではあったが初めて利用した音楽サブスクリプションサービスで、最初に選曲し作ったプレイリストから思った曲のことを書く。淡々とそうするだけ。それだけの話。


Love You I Do - Jennifer Hudson

この曲は当時ドリームガールズの試写会を映画館で見て、ジェニファーハドソンさんの歌と声量に魅了されていた曲、その後家でもドリームガールズは見てビヨンセさんの歌にも目を見張ったが、ジェニファーハドソンさんのパワフルな歌にはやっぱりいいなあと再度魅了された。そして音楽サブスクに加入すると映画のサウンドトラックをチェックする機会があり、あれこれ見ていたらドリームガールズのサントラがあったという流れ。それ以降ドリームガールズのアルバムから好きな曲はプレイリストに入れているが、最初はこの曲だった。この曲でも彼女の声量や歌そのものは素晴らしくて圧巻、もっと聞いていたい。映画リスペクトを未見なのが自分でも信じられないくらいだ。そして歌詞は甘すぎるラブソングだけど、それをこれだけソウルフルに歌えるのは素晴らしい。スプリームスっぽくはないけれど、当時のR&Bやソウルの名曲を彷彿とさせる曲のようにも思える。だからこそリスペクトの未見も残念だということにもなるね。安定して聞けてほっとして聞いていたい曲。最後に盛り上がり、思い切り歌っているこのフレーズが好きなんだ。
"You’re the perfect man for me I love you I do"


誰かが私を愛している - 原信夫とシャープス・アンド・フラッツ

ある日サブスクを聞いていてふとプレイヤー画面を見ていたら、リコメンドに原信夫とシャープス・アンド・フラッツの楽曲が出てきた、そうして興味が沸き彼らの様々な曲を聞くようになった。制限付きのサブスクリプションと書いたが、その中でも原信夫とシャープス・アンド・フラッツのアルバムはかなりあったし、軽快なジャズで日本人の心があるようなアレンジの楽曲を気に入った。その後も彼らのアルバムをたくさん聞いたが、私の習性というか初めて聞くときは古いものからという変な縛りがある、だから初期のプレイリストには古いアルバムからになるが、このアルバムのシャープス・アンド・フラッツ '66は前世紀の六十六年発売なのに音には古さを感じない。しかもこの曲はもっと古いもので、ジョージ・ガーシュインのアメリカンジャズでポピュラー音楽、アルバムジャケットにもジョージ・ガーシュイン・アルバムと書いてある。この曲はシナトラを始め様々なアーティストがカヴァーしていて、初期のインストルメンタル版や歌入りのものも聞いた、だがこのアレンジは最高にクール、それ以外に言うことはなくそれだけでいい。いや、言いたいことはある、聞こえてくるどの楽器の音はどれも独立していて、しかしまとまっているという裏腹、とかね。でも実際はそういうことをことさら言うことではなくて、ただこのジャズアレンジが素晴らしくカッコいい、そういう曲でいい、いつまでも聞いていたい、そんな感じそういう気持ち。


ふりむかないで - ザ・ピーナッツ

この曲がリリースされたときにはまだ生まれてもいない。前回歌謡曲のことを書いたが、私は歌謡曲は大好きだけどザ・ピーナッツの世代ではなかった。モスラの歌や恋のバカンスは知っていたのにピンときてはいなかったから。そして今回音楽サブスクに加入し歌謡曲を検索していると、歌謡曲のアルバムのほとんどはヒットベストということを知った。ザ・ピーナッツのアルバムもやはりベスト、ベストならと興味が沸き聞くとドンピシャにハマった、それがこの曲だった。聞けば素晴らしいポップス、デュオ、歌詞で、それを知りこの曲を知らなかった自分を恥じた。いや、それは言い過ぎかもしれないけどそれくらいの衝撃が走った。曲はアメリカンポップスの'50sや'60sを彷彿とさせる。歌詞には黒いくつ下、タータンチェックというフェティッシュな言葉が並び、恋人同士の会話の中に女性同士の会話、すなわちザ・ピーナッツの二人の女性の会話という部分が挿入されている構成になっていて、軽妙で、デイトの中にはロマンスがあり、未来があって気持ちがいい。そういう素晴らしい歌詞。これは多分Jpopの基礎を築いたと言ってもいいくらいの曲ではないのか、と、そう思わずにはいられない。女の子じゃなくとも大好きになる曲だと思う。


Titanium ft. Che'Nelle - David Guetta

ある時にレコメンドでデヴィッド・ゲッタさんが出てきたのでいくらか聞いてみた、ハウスの人でEDMの人のようだった。EDMは聞いたことないが、ハウスミュージックは嫌いじゃないし、二人のデヴィッドのHEROESも聞いてみれば好きだった。ハウス的な曲にもたくさん好きなものもあった。でも真っ赤なジャケットのTitaniumを見て、聞いた時に、そのパワーやエナジーに感激した。最初に聞いたのはシーアさんがボーカルのfeat. Siaだったけど、日本盤のボーナストラックに日本語入りの歌詞を含むシェネルさんのこの曲が入っているらしく、そのアルバムがあった。シーアさんとシェネルさんでは歌が違うのでそこも楽しめるし、このft. Che'Nelleは一部日本語なので本質の部分をネイティブに伝えられているのかなと思う。歌詞も曲もそうだけど、強く生きるということをとても感じ、タイテニアム=チタンのような強さということだろうというのはよく分かる。その力強さには圧倒されるし、自分の中の力にもなる、そんな曲だ。プレイリストでも最後に盛り上がる熱情の曲のような感じの位置づけにしている。


私は節操がないので意味もなくいろいろな曲を一つのプレイリストに入れたりしている。まあ自分のためのものだからそれでいい、今回も同様でジャンル的にも様々なものだと思う。ひとつひとつでもいいし、このまとまりを面白いと思ってもいい、そういう感覚でいる。


街の選曲家


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?