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ヘッドフォン結果的にそこそこ長期 - OneOdio A30

物欲

この話自体ずいぶん時間をさかのぼることにもなるが、TWSについては紆余曲折の後に、とりあえず壊れず安定して使えるようになった。そのおかげで当時注文していたHaylou GT1 Plusは温存できていて、それまでの急に壊れるという不安と色違いへの興味から買ったQCY T17も同様に温存できていた。そうして安定というものを手にしたのにもかかわらず、なにかしらの物欲というものが自分の中でじわりじわりと湧きはじめる。もちろん理由なく欲しいということもないし、必要なものは最低限でいい、だが、そういう思いがふと起こったのだ。

使っていたオンイヤーに近いタイプのオーバーイヤーヘッドフォンに問題が起きていたという理由があった。問題が起きたもなにも耳のパッドの合皮部分が劣化して、自分でどうにか修理しようとしたものの見事に失敗したのだ。ヘッドフォンそのものは修理の過程で内部の配線が断線したものの、半田付けして使えるようになったのに見た目が酷くヘンテコになってしまた。私は時々ヘッドフォンもしたいので、現在のTWSに満足し、それらが安定していてTWS当面は必要ないという余裕が、他のものへの購買意欲につながりそうになる。そしてそれは見事にハマり、OneOdio A30というオーバーイヤータイプのヘッドフォンを注文してしまった。

引っ越しの後に今でもまだ組み立てていないが、一応コンポがありアンプには標準プラグのヘッドフォン端子があるのでそれなりにヘッドフォンも愛用していた。その頃はBluetoothもなければスマホもない、スピーカーでの大音量も難しく、普通に聞く程度、それでも夜やガッツリ聞きたいときはヘッドフォンという選択肢だったからだ。使っていたのはSONYの有線のモニター仕様のタイプで満足し、ずっとそれをつかっていたが断線した。後にマランツのが安くていいというので使っていた。どっちにしろ私は音が分からないので、自分に納得出ればそれでよく、マランツの機種はとても好きだった。今でもどこかに代替にと買っている同じものの新品が眠っているだろう。

Leme EB30

それが断線したころにはもうコンポはあるが、PCもあり、DAPもある時代だった。だが、初期はPCもDAPも有線しかなかったからそれなりに様々なインナーイヤーやカナル型などのイヤフォンを買ったりした。そして流れがBluetoothになって様々なイヤフォンを買い、そしてLeTVの特徴的なデザインのヘッドフォンに惹かれLeme EB30という機種を買った。デザインや色に惹かれたのだが音質にも不満はなかった。安いヘッドフォンの場合は安っぽい印象そのままのどうしようもない音がするようなものがある、だがこのLeme EB30はとても普通の音、いや、期待していたよりも十分いい音がして満足だった。もともとデザインを気に入って買ったのだからそれはとてもうれしいことだった。


OneOdio A30

当時LeEcoがまだLeTVだった時代で、LeTVのスマートフォンが好きで使っていた。そしてそれはLeEcoになっても変わらずに。今はもうブランドも違うし、一度落ちぶれて、またスマホを作っているという話も聞いたがパッとしなかったようだ。もう私も当分使ってはいない。だがその頃からスマホやPCでBluetoothのヘッドフォンややイヤフォンを使うのは当たり前になっていて、そこそこの音さえ出ればいい私にとっては自由度は計り知れないほどいいことに気づいた。そして紆余曲折の後にTWSの安定という世界が開けたおかげで買ったOneOdio A30は、有線でも使える仕様なのだが、基本的にはBluetoothでしか使っていない。しかも買って数か月は寝かせてたので、今回書く時点でやっと半年以上の長期使用後ということになる。

まずANCだが、この機種は一応ANCが付いているので使ってみたのだが、私には意味がない。失念してしまったが、以前他のものでも一度使ったことがあり、その時も同様の印象だった。ちゃんと騒音軽減の効果はあると思う、それは音源の入力がないときにANCだけオンにしてみても分かる効果だ。だが無音の場合よくありそうなホワイトノイズが乗り、音を聞いている時も含め目をみはるほどの効果は感じない。それどころかANCオンで音楽を聞いた場合、元の音のディテールが損なわれるのではないかという不安の方が先に立ってしまう。私の耳はよくないのにそんなことを気にするのも変だが、私はそういう思考なのだ。

音自体は半年ずっと使ってきて不満はない。今回はPCで使っているが、以前同じシステムで使っていた有線のカナル型よりもいいし、私の聞く範疇での話だが細かいディテールもとりあえず表現されていると感じる。聞きこめばもっと聞こえるはずだろうというのを感じないことはない、もっと効果で性能のいいものならば、スネアワイヤーを強調した音もそのディテールが素晴らしく伝わるのではないか、などと思ったり、ピアノの高音のきらめきももっとキラキラするのではとか、一番音の厚い部分がもっと重厚に聞こえるのだろうかとか思わなくもない。しかし、これでも十分聞こえているのだ。もちろんそれらも含めて。

自分への有用性とANCの深化

折りたためて収納袋に入るとか、有線と無線が使い分けられるとか、耳当て頭当ての部分がふわふわとか、そういう使用していて愛すべき部分もある。しかし本質は手軽で私には音がよく、インナーイヤーのヘッドフォンやカナル型よりも包みこまれている感覚がいいのかもしれない。またANCを使わないのは実は外で使用していないからというのも考えられる。友人が通勤にて我慢ならなくてANCイヤフォンのいいものを買ったというのを今、この現時点で聞いた。そう思うと私は私の狭い世界でしかANCと対峙していないだけだと分かる、まあそれは次の予定しているTWCの話にでも出てくるのかもしれないね。

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