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わや - TWS

TWSについて時々書いている。買ったもの、使ったもの、壊れたもの、呪い。最期に書いた"旅のつづき"では、その前に書いた"旅の終着点"にて、とても気に入っていたEDIFIER X3の調子が悪く使いにくくなり、新しいTWSを選ぶしかない、という現実が結論となった。その後EDIFIER X3は普通には使えない状態になった。まただ。結局"旅の終着点"は終着点でもなんでもなかった。もうそれは仕方ない、それは"旅のつづき"に書いたように、新しいものを選ぶという作業で前を向くことにし切り替えた。実際書いた通りのQCY T1CとHaylou GT1を選び、実際に購入し、送られてきた。ここから新しい世界が始まる。と、思っていた。去年の冬に入ったころにはね。

QCY T1C

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先ず届いたのがQCY T1Cだった。箱は以前ほどじゃないがシンプル、充電ケースは最近のTWSとすれば大きい。しかも蓋がない。だがそれはそれで構わない。買う前から知っていたし、充電ケースは家でしか使わない。そしてT1Cそのものも大きい。だがこれも装着してみると分かるが見た目とは違い、耳にピタリとハマってしまう。だからその大きさに不満はなかった。あとQCYのロゴが以前と違う。QCYの文字が卵型の楕円に囲まれているような、私は以前のシンプルなのが好きだ。それよりも最近のTWSとして珍しく感じたのは、ボタンがタッチボタンではなくクリック感のある押し込めるボタンだということ、そのボタンも含めて質感は悪くない。特に値段を考えるとやっぱQCYだねって安心感があった。

使用感
早速使い始めるが最近のTWSということかペアリングの難しさや煩わしさを感じない。充電器から取り出すだけで簡単にペアリングできる。操作も物理ボタンなので手袋をしててもできるし、クリック感があるので操作のレスポンスが分かりやすい。


そして音に不満はない。低音から高音までよく聞こえてバランスを崩すようなところがない。T1Cの大きさでドライバに余裕でもある安定感か、装着感がよく密閉感があるからか、いい感じに聞こえる。EDIFIER X3の時に感じた解像度ではないが、不満はなくちゃんと普通に音は出ている。値段を考えると最高の部類だ。

そして...
と、ここまでが大まかな概要になる。いい感じ、と思ったのもそこまでだった。大きな問題があった。外に出て歩きながらだとBluetoothの電波の問題か相性かは分からないが、かなりの頻度で左右の接続や音がプチプチ切れる。Bluetoothの接続自体は切れていないのだが、あまりに頻繁過ぎて不快で使い物にならない。もしかしてと思い、コーデックをSBCからAACに変えてみる。少し改善したような気もするが、プラシーボ以上でもない。因みにaptXには対応していない。今までの手持ちのQCYの左右有線のBluetoothイヤフォンはaptXに対応していたので肩透かし。そして相性かとも思いスマートフォンを変えてみるが似たようなもの。でも家でじっとしていたらそんなに切れない。これは果たして壊れているのか、それともこういう仕様なのか、分からない。販売者にクレームも入れたが結局いい反応はなく現在PC用として使っている。室内のデスクトップに接続しているが、三メートル程度離れると左右接続や接続が不安定になる。そのまま家で使ってはいるものの、外では使えないので次を待つ。使い始めた瞬間の不満だからまだHaylou GT1は届いてなかった。その間は切れないように試行錯誤したりもしたが、無駄だった。手持ちのKZのZSRをBluetooth化したもので凌ぐ。

Haylou GT1

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Haylou GT1は結構遅れて届いた。届いた時に驚いたのはすごく小さいこと。箱もそうだけど、充電ボックスも小さい。小さいEDIFIER X3と比べても奥行きは少し大きいが、高さが違うので体積でいうと小さいと思う。これはどれだけ充電できてどれだけ再生できるのかという不安を感じてしまう大きさ。T1Cに比べ二回りは小さいのだけど、装着感もこれはこれで収まりはいい。T1Cは大きいなりに収まりのよさはあるものの、多分耳から大きく存在感を放っているだろう。しかしこのGT1は収まるべくして収まっているように見えるはずだ。大きさで耳の収まる場所が違うというか、それでもどっちもいい。それにどっちも白なので見た目には目立つから。

使用感
ペアリングもT1C同様に何の問題もなく簡単にできる。最近のTWSということだろう。少し気になるはプラスチックの質感で、それゆえ単なるプラスチックの塊にしか感じない味気なさか。またただのプラスチックの塊だと、どこまでタッチができて、どこからが単なる本体なのか、そういうのも分からない。普通に使えてるし、どうでもいいんだけど、すこし不安になる。見た目はそんな白いただのプラスチックの塊だ。


音にも不満はない。私のような耳には音の良し悪しなど分からないのだろうが、T1Cと比べて少し弱い気もする。特に高温は少し物足りない。だが低音は必要十分に出ているので、少し物足りない高音も含め、音に満足はできる。左右の接続は切れることもなく満足だ。

わや

T1Cが残念なことになっているだけに、いきなり即戦力、毎日使う。T1Cのように左右の接続に不満もなく、バッテリーがどうということもなく、楽しく使えていた。ある日まではね。そしてそれはぷっつりと途切れるような絶望であり、T1Cからの、いやEDIFIER X3からの、いや、私の使っていたTWSすべての問題だということに気づく。原因は運の悪い私なのかという疑問に至る。

こうだ、GT1は使い始めてある程度経った頃に片耳が切れて使えなくなる。EDIFIER X3のときのように充電が切れたとかそういうものではない。ぷっつりと何も反応しなくなったのだ。そうなると本当にただのプラスチックの塊。タッチで操作なので反応がないと電源を落としたりリセットもできない。それ以前に充電器に入れても充電もしないし反応もない。こんにちは!プラスチック、である。仕方なく販売店に連絡。例のごとくビデオを撮ったりあれこれ時間を費やす。反応は悪い。多少時間が経っていて初期の免責の時期は過ぎているからだろう。しかしメーカーに問い合わせるにはハードルが高い。しかも日々メインで使用しているものが使えないとなると大打撃だ。販売店との交渉し始めた段階ではあったが、先行して新しいもの、具体的にいうとQCY T17を注文する。とりあえずQCYをもう一度使いたいということだ。それはまた別の話になる。GT1の交渉は難航し、販売店は割引クーポンなら出すという。しかしもうQCY T17という代替の注文は済んでいる。できれば返金を望みたいが、ある程度粘り強く交渉してもそれは難しいようで、クーポンの割引率の話へと進む。その前に何を買いたいのだと聞かれ、不満がなかった私は、同じものだと伝える。しかし、もうそれは販売終了で扱っていないらしく、結局値段的にも評判的にもHaylou GT1と同等のもの、少し評判のいいHaylou GT1 Plusとなった。そして私としてはクーポンにて半額は負担してほしかったが、途中で交渉そのものが面倒くさくなり、押しつつ押されつつで結局半額とはいかないまでも、四割以上のクーポンに落ち着く。すぐに注文したが、一か月近く経つ現在も届いてない。前述のQCY T17が届いたので現在はそれを使い始めているが、そのこともまた書きたい。だが今回はここまで。

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今回感じたのはQCY、Haylou共におかしくならなければコストパフォーマンスは高い、期待していた通りのものだった。ハズだった。しかしそれもおかしなことになってしまい、QCY、Haylou共に再挑戦という形になっている。いつか終わりはあると思っていた道のり、それは間違っていた。しかも呪いは私が所有していたものかもしれないとも思う現実、いや、呪いなんてない。単にめぐり合わせが悪かっただけだ。しかし私の思考は今、その狭間で揺れている。

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