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Picture This Japan

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横浜インターナショナルユースフォトプロジェクト卒業生たちのコラム。日本各地、海外で活動する多様な若者たちの思いち言葉に触れてください。Picture This Japan編集部
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#外国につながる子ども

ライフストーリー②小学生で来日・感じた違いや苦労したこと

日本にきた経緯前回のコラムで書いたように、両親が日本に定住したため、私は祖母に育てられた。だが「いつかは日本に行って両親のもとで暮らす」と言われたことはなかった。自分もそのままの暮らしが変わらずに続くと思っていたが、小5の夏休みに日本を訪れることになった。両親を訪問して旅行する予定だったが、そのまま残って日本の学校に転入することになった。あとから母親から聞いたが、「日本に来るのが嫌なのではないかと心配して言わなかった」そうだ。そんな訳で、何も準備せずに日本での生活がスタートし

香港紀行

お久しぶりです。コラムニストのじゅんです。 ゴールデンウィークに香港に行ってきました。6年ぶりの中国で初香港ということで少し感じたことについて記録したいと思います。 香港人は日本大好き街中を歩き回ると、日本料理の看板がよく目に付く。焼肉から寿司、お好み焼きなど種類もたくさんあって、日本にあるチェーン店も見られた(日本料理ではないが、サイゼリアも結構あった)。セブンイレブンは至るところにあり、商品は日本輸入であることを全面的に打ち出していた。ドラッグストアやスーパーに日本製

ライフストーリー① 中国で過ごした幼少期・両親と離れる思い

私は10歳の時に両親と再会するために中国から来日した。言語や文化の壁にどのようにうまく付き合ってきたのか、大人になった今、振り返った時の新たな気づきを共有しようと思う。それだけでなく、日本にいる年数が長くなるにつれ自分の考えはどのように変化していったのか、周りの人とどう関わっていたのか、幅広く書いていきたい。 「外国につながる若者」の一人ではあるが、自分の経験はユニークである上、主観的に書いている。しかし、この経験は日本社会という文脈で形成されたものであって、そこの普遍性は