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夏ですねそろそろ怖い話でも いかがですか?

長年、病院に勤務していると
いろいろな体験をします

それは病棟に直接かかわりのない人間でも
時として不思議な現象に遭遇してしまう

そんな
体験談です


正月の14時頃


正月なので季節は冬です
病院の正月はのんびりしています

患者さんは家に一時帰宅

看護婦さんも
穏やかに対応してくれます


私は病棟に届け物をするために
静かな病棟を歩いていました

「チー―ン!」


エレベーターが開いて
見晴らしがよい病棟にたどりついた

憩いのスペースでくつろぐ
車いすのおじいちゃん
点滴をつけて歩いているおばあちゃん
日当たりの良いところで昼寝をしているお年寄たち
そう
そこは 若い人の患者さんはいない
お年寄りの病棟


お正月だというのに
帰れないで過ごしているお年寄の姿をみつつ
ナースステーションに直行




!?

病棟をうろつくと
患者さんに声をかけられてしまう

そそくさと早歩きで届け物をわたし
乗ってきたエレベータに向かう

数人の看護婦さんとすれ違い

「お疲れ様です」
「お疲れ様です」

挨拶を交わし

エレベーターを降りた
普通の業務の流れだった





何かいた・・・!



エレベーターを降りている時に気づいた

今の看護婦さん

赤ちゃん抱っこしてなかった??

通りすぎるときは
なんとも普通だったので
普通に挨拶していたが・・・


その時は

正月なのにあの看護婦さん仕事であかちゃん預けられなく
抱っこして仕事なんて偉いわぁ~

なんて思っていたけど・・・
冷静に考えておかしくないか??

そもそも
そんな抱っこして仕事してる人見たことないし


じゃあ100歩ゆずって
小児病棟の看護婦さんだとしようか?

いやいや
感染の恐れが高い病院内で赤ちゃん抱っこしながら
病棟内うろつく看護婦さんなんていないでしょ


でも
はっきりクッキリしっかり
見た!!


ぜー---たい!!見た
抱っこしてたし
色もついていた
肌色 
綺麗なぷにぷにの足がぶら下がっていた


年齢は乳児くらい
首は座っていたから
3ヵ月以上!

そのくらい
しっかり見えていた


時期なんて関係ない

真冬の正月からとんでもないものを見た

怪談話というのは夏


常識的には
夏に出るもの

しかも
14時

昼間やん!!


おひさまの光がまだある
昼間やん!



時期や時間なんて彼らには関係ない
だってそこで私たちと一緒に過ごしているんだから
(*^▽^*)



最近
仕事を変えて
お化けは見なくなりました


でも今でも
あのお化けさんたちは
元気に過ごしているのだろうか?
・・・と

気がかりになる時があります





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