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金魚 / 詩

金魚 / 詩

 壁が波紋を継続したのなら、それもこれも終わりのやまびこである。蝶番に蝋を塗ってももう元には戻らないのが教育なのだから。茅も焼石である。ただ磁場だけは振動しているから、麩菓子にしても倫理的には乙となろう。見上げれば柿の木。金魚ともつかぬ薫風に肝臓が笑っている。