ピアノ弾きとして、◯年間ひたすら悩んだ原因

気合い!根性!ひたすらにがんばるぞ!って、やみくもに無理して弾き続けても、力が入るだけで、指も余計に動かなくなるし、音も硬くなる…

ある人に直接、でもあっさりと指摘を受けて、気づいた、数十年に亘る自分自身への縛り。

「そんなに弾きすぎなくても😊」

タッチが浅い、音が小さい、響いてない、打鍵が遅い…

そう言われ続けた40余年。

私の音は弱くて、なのに硬くて、響きもないんだ…

でも録音して聴くとデカいんだけど??

いつしかそれに囚われ、余計に萎縮し、硬まって、本当は決して弱くないのに、しっかり弾かなきゃ!弾かなきゃ!と、自ら緊張状態を作り、言わば狭い範囲でしか鳴らない音…音楽とは言えない音になっていたのだった。

弾くことに対し、無意識に構えるようになってしまっていた。

音楽は、心を柔らかくするためにある✨
「…ねばならない」でやっている限り、音楽の本来の姿は現れない。

もっと、ケ・セラ・セラでいい。
もっと緩んでいい。

無意識に、不必要に入れていた気合いを抜いただけで、指は動き、気持ちが楽になり、楽器が本来持っていた澄んだ音になった。

メンタルコントロールすら、頑張りすぎて、却って緊張していたことに気づいて愕然とした。

そういうことなんだ…

◯回目の誕生日だった昨日、◯年間の悩みの元が分かった気がする。

私にとって、WBCよりも重大な出来事だった。