口を開けて待ってるだけじゃ

「口を開けて待ってるだけじゃ何も楽しくないですよ」

ある方がそう言っていたのをXで見た。

詳しいことは伏せるが、その言葉が妙に心に沁みた。

そしてそれを誰よりも理解している自負もあった。

簡単な意味にすると、


「楽しくなりたいなら自分から動け」だと思う。


それに対しての答えが人の数ほどあるのは百も承知だ。


本当にその通りだと思うような人もいれば、


自分で楽しい自分を消化できているから、
わざわざ他人と関わるのは嫌だという人もいる。


もちろん後者のような人を変えたいとも思わない。


自分にそんな大きな力はないし、


強制させてもその思いを増幅させるだけだから。


でも一回だけ何かに参加してみようとか、


一回だけ誰かに話しかけてみようとか、

たった一回で今の環境がもっと広くなって、

新しい視野が広がるかもしれないとは思う。


実際に僕も一回だけを繰り返して、今がある。


他人を変えようなんてハナから思ってないけど、
自分を変えようとは毎日思ってる。

自分の行動ひとつで誰かの気持ちが＋に変わるなら、
いつだって行動したい。

−に変わることも少なからずあるかもしれないけど。


現状に満足していないなら少しずつを積み重ねてほしいと思う。

僕もいろんな所に自主的に動いてきた。

ずっとやりたかったキックボクシングに通って、


そのトレーナーさんたちと会話したり、


雑記ブログを書いて2ヶ月毎日投稿したり、


DTMをやろうと決心した時は教室に通って、

先生たちと会話したり、イベントには積極的に参加。

今でもゼロカラコンピで全曲コメントしたり、

全曲を厳選してプレイリストを作り、

新しい感想をブログに書いたり、

自分が良いなと思った方と交流したり、

今進めている企画もある。

すべて自分がこれやったら楽しいなとか、

これやったら喜んでくれるかなとか、

完全に自分の直感に従って行動した結果。

それもこれも僕がアグレッシブに動ける人だったから出来たことなのかもしれない。

そこは否定しない。

でも高校時代、大失恋をした辺りの僕は今の自分じゃ考えられもしないような性格だった。

根暗で、怠惰で、集中力なんて皆無で、誰もが敵に見えていた。

この失恋の話は今後書こうと思うが、あんなに優しかった彼女が化け物に見えた。

人間って怖いなと今でも思う。

でもそれを経て立ち直って、


失恋前の自分よりも明るい自分になれた。


それも自分から動いたことの連続だと思う。

口を開けて待ってるだけじゃ楽しくない。

本当にその意味に心酔し過ぎて、座右の銘にしたい。

決して自分が行動し続けたことをひけらかしたい訳じゃなく、

行動ひとつで見えてるものが変わることを知ってほしい。

もちろん自主的に動けない人の気持ちも痛いほどわかる。

僕も数年前までそっち側だったから。

でも自分が人見知りだろうが、

吃音持ちだろうが、

同じ皮を被った人間だから、もう怖いものはないと思った。

あるならそれは死だけ。

今ある悩みも10年後には忘れてる。

それに誰だって餌を探し求めたその一歩で、今いる現在地に辿り着いたんだと思う。

認められたい、参加したいなら自ら門を叩く他ない。

それかその時間で優れた結果を生み出すか。

口を開けて待ってるだけじゃ餌すら口の中に飛び込まない上に、時間まで過ぎていく。

「君たちはどう生きるか」じゃないけど。