半透明を知らず
[詞]
綺麗にくすませた青い花 栄光を纏う調べ
世にいう札束を貶すのは 本物を敬うので
生活の話を別胃に 自分としていい感じで
夜明けに触れた気がしてるのは 不幸中の幸なのです
耳塞ぐ訳もいらぬ一部屋は 癖のように素朴なだけ
為すべきを為す土曜の曇り日に 歌はあるが昔かな
思い出すとは思えぬ事が 解らないと略したら
代わりに脈打つ旋律は 五年もそこにいたと知る
心の他も心か
青い身体に浸した荒野に 向かえど空を切る身体
痛いだけの味を無くしたらば 湿る道は残骸で
愛しみただ 愛を 目指してきたよ
昔 そこは 違う 間違わないで あぁ
文字にしたために消えた痛みなら 主を亡くした紙束で
花のように印を残す術を 知る
泥星に小槌見せて願えば 何をお願いするでしょうか
傷は偉いわけもなく残酷だと 知れば道の露を思う
半透明を詩に仕舞えば 休まる心も知らずに
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通路を流れる泥水はやがて その切先に水を含む。
時期に主の体が硬直したら 凍りつき、矢としての心を終えるのだろう。
[詞] re:36日目
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