黄昏と雨と人と

[短編]

秋のたそがれは親切な匂いがする、どこか遠くを思い遠くを呼ぶ匂い。遠くも見るけど近くも構わないといけない季節。何かと手元を動かしたくなる。
空に映した面倒見の良いだろうゼリーが可愛らしいのにくすぐったくて少し苦い。ぼんやりした身に覚えのあるものって微笑んだりしてしまうのだが、みんなもそうだよね？という気持ちになった。そういえば、今朝は珍しく慌てて起きたのだが、カーテンを開く前からまだ早いことを察した。この時期から青い朝で始まることが増えて席替えした後のちょっと気になる子と隣になった最初の一週間みたいな心持ちである。朝の暗い空はしんとしていて情緒に不安が過ぎる季節ではありがたいお方なのだ。

今日は昨日意気込んで早く寝て頭がスッキリした朝だ。下校中なんとなく前の人も同じ朝らしくてつい気が緩みそうになる。そうか、早足のスピードがみんな似てくる季節だなと変にまた和んだので一度髪を整えてから、駅の階段の一段目を勢いよく踏み込む。
向い側からちょうど同じタイミングで駆け降りてきた涼しげなピンヒールは建物を出てすぐ雨のしとしとした音にバトンタッチしていた。完全に今の私が探していた音が少しずつ大きくなって時間的にギリギリなのにご褒美をもらったことについ口元が緩む。まずい、最近、町中の鳥に話しかけてしまうし(心で)、これって私だけなのかな？結構他にもいると思うんだけど、、。

ーーー　　一番線に列車が発車します。

間に合った。

にしても、いろんなものの優しさやら気遣いに気づいてだいぶ疲れてしまう季節。これは季節関係ないのか？でも、まぁ色々夏の疲れが溜まった頃にもともと上手くリアクションできない私でいたらおそらく疲れ倍増。。気にしすぎって言うけど気にしちゃうよね。。開き直るのが解決策だとしたら一日に何回その波を抜けることになるのだろうか。ていうか、やっぱり家で生きるしかないじゃない、私って人間は。気を遣われて気を遣って、、。て言うかそもそも気を遣うの気って人それぞれずれちゃってるだろうしなぁ。。

さっきのだんだん強まる雨の音よかったなぁ。ここの天井高いからほんとによく響くんだよなぁ、今日はタイミング良かった!
そうなのだ、考えることといったら地球に存在するありとあらゆる自然物や現象のことか、人である。つまらないのかもしれないと思う。もう少し多方面に興味を持って生きたらまた別の人格になれそうだ。、、疲れそうだからいいけど。いつまで経っても解決しない「気を遣われてる＆気を遣う」問題は電車の中の音にならないため息と一緒くたになって再び再来するまでどこかに隠れているのだろう。私に似た人がもしいるならこの問題話し合って耳寄りの情報見つけたら共有してどうにか解決できたらいいな、なんて。

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読んでくださってありがとうございます。
続きのような終わり方だと思ったので続編を検討しています、、！

(明日が良い一日でありますように。)　　　
have a good night  ‥ 🌠　

re:38日目

＊　後日添付

こちらを聞いて読み返したら、いい感じでしたので、
試される方がいらっしゃればと、参考までに、添付いたしました。
是非、どうぞ‥‥ ♪