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杉田玄白と前野良沢(あなたはどっち派?)

写真は、南千住駅から歩いてすぐの「小塚原刑場」(骨ヶ原)跡地です。
歴史でも習う、杉田玄白や前野良沢が「腑分」(解剖)を見学したという、まさにその場所です。

吉村昭「冬の鷹」や、杉田玄白「蘭学事始」を読んだ後、「解体新書」を書いた偉人たちが立ったのと同じ場所に立ってみたくなって、数年前、訪れました。

杉田玄白と前野良沢。「解体新書」を完成させるには、どちらかが欠けても不可能だったろう。
話を単純化していうと、実際の医学に寄与する書物を作り上げたかったのが杉田玄白で、オランダ語に関心をもち、オランダ語を究めたいと思ったのが、前野良沢。

「実利」の杉田と、「研究」の前野。
解体新書の成功で、莫大な富と名声を勝ち得た杉田玄白。
不完全な翻訳のまま、世に解体新書を出すことを拒否し、著者名に名を連ねることも拒否し、地位や名誉より、生涯オランダ語の研究を続けた前野良沢。

英語学習において、仕事などの実利を重視する人を「杉田派」、英語そのものが好きで研究・学習をする人を「前野派」と名付けるとすると、皆さんはどちらの派閥?に入りたいですか?

記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします