本日は、山羊と羊と線路下の斜面との関係


英日欧企業マッチングのさきです。 

パリの日差しは、めっきりと春らしく
なってきました。
気温は、日によって、

18℃の時もあれば、
最低が1~2℃で
最高気温が10℃を超えない日も

あり、これは、大陸気候の
特徴なので、今始まったことじゃ
ありませんが、

まあ お天気も良いので、
少し家の近隣を散歩して
みました。

私の家はムドン市というところ
にあり、パリの端から南西に、
4KMほど下った所にある郊外なので、

正確に言えばパリの外側に
位置しますが、パリには自転車で
出かけられる距離です。

特にこの新コロナウィルス禍においては、
なるべく公共交通機関の使用を
避けているので、なおさらの事、

お天気さえ(まあ雪が降ったり
大雨じゃない限りですね…)
移動には、自転車を愛用しています。

ご存じの方も多いとは、思いますが、
パリ市内は盆地で、周辺領域が、
丘の様に盛り上がって、

古いパリを取り囲んでいるので、
私の住んでいるところも、
ご多分にもれず、小高く、

エッフェル塔などをはじめとして、
パリが一望に望めます。

私の住むムドン市とパリ市の間にある、
イシー・レ・ムりノー市という
パリに隣接する、メトロも通っている

地域があるのですが、先日、
以下の写真 撮りました。

画像1

画像2

画像3


このイシー・レ・ムリノー市の
RER線という、パリと近郊を結ぶ
急行鉄道網の、イシー駅付近の 

線路の下の傾斜の空き地を利用して、
羊を放牧しています。

これはもう5年くらい前から
始まっていて、この脇を通る度に
なにか心が和む感じと、こんな街中で

(ここは、パリと隣接しているし
メトロの接続や他の交通機関の
便も良く、パリよりも土地や
税金が安いから、

TV局や雑誌社などがパリから
本社をこの辺りに移している会社も
多く、結構建物も密接して立ち並んでいる)

ひょいと線路の下に、こんなに
環境と自然を考慮した
隙間の利用の仕方があるのに、

驚いていました。
この写真を撮った時に
初めて、これを運営している

団体の事を知りました。
それまでは、地方自治体が
やっているのかな…

と思っていたのですが、
この運営管理者は、
BERGERIES EN VILLE
(ベルジェリー・オン・ヴィル)

「街中の羊小屋」の意味で、
未来の都市は、
都市の住民自体が

環境と社会の変化に
適応できなければ
ならず、そのために、

とくに子供達に
持続的な環境保護と文化と芸術に
目覚めさせて、教育を施し、

意識を高めさせる
ということが、
目的になっている、
非営利団体です。

実践しているのは、

エコパストラリズムという、
なんやら、わけのわからない

言葉ですが、

つまりは、草食動物を放牧して、
草地を維持するやり方のことで、

化学物質や機械を追加せずに
生態系を維持できて
より多様な植物相の出現を促進し、

動物が種子の伝達を助けるため、
自然保護区の管理に、長い間
使用されてきた方法だということです。

この団体は

“街中での山羊・羊と人間の

ふれあいの場の提供”、
“農場でのワークショップ”や、
かなりおしゃれなパリの7区にある

フランス政府の環境連帯移行省の庭に
山羊を放って“障害児用のミニ農場を
作って管理”したり…

と色々な活動を
していることを知りました。

平地の少ない日本の都市部でも
こんなことが、できたらいい
だろうな…

と考えてしまいました。

今日はここまで。
パリ在住 英欧日ビジネスマッチングの
さきちゃんが語る 

英国欧州のよもやまばなし 
山羊と羊と線路下の斜面との関係
でした。

また次回!
A la prochaine !  See you soon !


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?