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【月刊pic-step番外編】富士市立高校へ講習会を行いました!

こんにちは、月刊pic-step編集部です。
先日、静岡県富士市の富士市立高等学校に訪問し講習会を開きましたので、今回は月刊pic-stepの番外編としてその様子をお届けします。

pic-step初のリアル講習会

私たちが運営するイラスト講座サービス「pic-step」は、今回初めて対面でのリアル講習会を、富士市立高等学校で実施させていただくことになりました。

その経緯は、富士市立高等学校総合カルチャー部デジタル(旧美術部)の顧問である海野(うんの)先生が、高校でもクリエイティブな教育を行って、生徒たちの可能性を伸ばしたいという思いで、デジタル設備を整え始めたことがきっかけだといいます。

高校生にプロのイラスト制作を体験してもらい、イラストに興味を持ってもらおうというこの企画。私たちとしても、高校に伺って講習をするのは初めての試みなので、「イラストレーターになりたい」もしくは「イラストを描くのが好き」という学生さんにとって、刺激的な体験になればという思いで取り組みました。

富士市立高等学校の環境

人工芝で作られた広いグラウンドからは美しい富士山が見える
富士市立高等学校の制服。
女性用の制服はパンツスタイルも選ぶことができる

富士市立高等学校は、静岡県富士市にある公立校です。広々としたグラウンドからは富士山が眺められ、自然豊かな環境の中、のびのびと学ぶことができます。
また制服も特徴的で、女性はパンツスタイルを選ぶことができるなど、生徒の個性を尊重する取り組みもされています。

教室にはゲーミングPCや液タブレットが備わる

実際に総合カルチャー部デジタルが使う教室には、プロも愛用するようなゲーミングPCや、液晶タブレット、イラストソフト等が備わっており、すぐにデジタル絵を始められる完璧な環境が整っています。

①線を描く練習

今回の講習では、「富士市立高等学校のイメージキャラクターを作ること」を目標に進めていきます。生徒さん一人ひとり、自由な発想でキャラクターを描いてもらい、完成したキャラクターは、6月の「南稜祭(なんりょうさい)」という学園祭で発表することになっています。

あらかじめ用意したイラストの説明

まず1日目は、液晶タブレットやソフトの操作に慣れることを目的として、私たちが事前に用意した絵をトレースしてもらうことにしました。

わからないところは直接教えられるのが対面講座ならではの良いところ

講習では、講師がイラストソフトの開き方から教えていきます。
生徒さんの中には、普段からイラストを描くのが大好きで毎日描いているという方もいれば、初めてイラストを描くという方も。講師が教室内を周り、わからない生徒さんのサポートや、進みの早い生徒さんへのアドバイスを行います。

選んだイラストを液晶タブレットでなぞる生徒さん

初めて液晶タブレットに触れる生徒の皆さんは、
「なんでこんなに描きやすいの」
「今までスマートフォンで書いていたので信じられないくらい快適です」
など、その使い勝手に大興奮の様子でした。

②学校のイメージキャラクター作り

キャラクターのコンセプト作り

液晶タブレットやイラストソフトの使い方に慣れたところで、いよいよ本来の目的である「富士市立高等学校のイメージキャラクター作り」に取りかかります。

まずはコンセプト作りから。pic-stepスタッフが用意したコンセプトシートに、キャラクターの性格やモチーフ、イメージに合うストーリーを想像して自由に描いてもらいます。

生徒さんのコンセプトシート

富士山や、静岡の名産品であるいちごなどをモチーフにイラストを描く生徒さん、中には富士市立高等学校の教育コンセプトの1つ「探究」からヒントを得て、「探究するためにはコミュニケーション能力が必要なので、その能力が高い動物である犬をモチーフにしました」という生徒さんも。

市立高校から連想した言葉を並べてイメージを作る方法も

それぞれのアイデアを、コンセプトシートを使って言葉や絵にすることで、さらに膨らませます。

コンセプトを考えながら、生徒さん同士で「これはどうするんだっけ」「もう色塗りしてる?」など、それぞれの作業を確認し合い、わからないところを教え合って協力して進めていく姿が印象的でした。

コンセプトの発表

コンセプトシートで膨らませたイメージを実際にイラストに起こし、ある程度形にできてきたところで、中間発表として一人ひとりキャラクターコンセプトを発表していきました。

下書き段階でキャラクターの特徴を発表①

こちらのイラストは、市立高校の10年後、「VRバトル部」という部活ができているのを想定して描いたといいます。姿が変化する設定や、キャラクターのプロフィール、名前の由来など、細かいところまで考えられていました。

下書き段階でキャラクターの特徴を発表②

こちらのイラストは、市立高校のチア部をモチーフにしたキャラクターだそうです。市立高校はチア部の強豪校で、全国大会の出場経験もあるといいます。そのような特徴をキャラクターに落とし込むことで、さらにチアのイメージを印象付けることができますよね。

生徒さんの作品にアドバイスを入れる講師

pic-stepの講師も、生徒さんのイラスト作りのヒントになるよう、アイデアの出し方や膨らませ方、形を作る時のコツなど、作品を見ながらアドバイスしていきます。

全員のコンセプト発表が終わり、オフラインでの講習会は終了しました。ここからはオンラインでわからないところのサポートやアドバイスを行い、南稜祭に向けて各々制作を進めてもらいます。

講習会を受けた感想

夢中でイラストを描く生徒さんたち

私たちpic-stepにとって初めてのオフライン講習会が終了し、本当に学びがありました。
まず一番感じたことは、生徒さんたちの吸収スピードが驚くほど早いこと。参加した人の中には、初めて絵を描くという生徒さんもいましたが、この短時間であっという間にイラストソフトの使い方を習得し、基本のペン操作ができるようになっていました。
高校生など早いうちからプロの技術を教えることが、未来のクリエイターを育てるためにどれだけ重要なのかを、改めて思い知りました。

pic-stepの講習会が終わり、生徒さんたちは

  • なかなか体験できないことをできてよかった

  • 絵を描きたい気持ちが高まった

  • プロのやっている工程を見てみると、思ったよりも厳しくて大変

など、さまざまな感想を聞かせてくれました。

私たちは、今回の取り組みがもっと広がり、pic-stepが全国のさまざまな学校に講習に伺うことで、生徒さんたちのクリエイティブな可能性をより広げるためのお手伝いができればと思っています。非常に貴重な体験をさせていただきました。次回は、南稜祭での発表の様子をお届けします。お楽しみに!


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次回もお楽しみに!


記事:橘 爽香

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