noteで初めてブロック機能を行使した話

ある作品のオチだけを真似て、自分も作品を書いた。
作者からは承諾を得ている。
しかし、関係のない第三者が何故か勘違いし、盗作と決め付けた。
残念だが、それがSNSだ。

 これは、ある方のつぶやきです。但し、オリジナルの文面は私の記事に載せたくないぐらい、あまりにも稚拙な文章だったので、文意はそのままに、使用する単語と表現を変えています。

 さて、この文面だけを読んだ人は、おそらく「第三者」の思い込みは非難されるべきだと思うでしょう。私もそう思います。
 何故なら、予め承諾を得て、オチだけを真似て創作したのでしたら、それはパロディやオマージュ、場合によってはコラボと呼ぶべきで、断じて盗作なんてものではありません。
 もっとも、そうだとしても帰属表示や元ネタへのリンクは、絶対に必要ですが。

 皆さまもご察しだと思いますが、この第三者は私のことを指しているのは明らかです。何故なら、私はこの件で彼(呟いた人)のことを猜疑的に思うようになり、その後の数回に及ぶ無礼な発言でフォローを解除し、ブロックもしましたから。

 そして、そのことはやんわりと記事に書いたのですが、普段から私の記事なんてほとんど読まない彼のことです。何故私にブロックされたのか、全く理解出来なかったのだと思います。
 だから、「クリエイターへのお問い合わせ」機能を使い、私へ威圧的な文面のDMを送ってきたのでしょう。とても不愉快でしたし、非常識だと思いました。

 でも、DMに関しては、noteの仕様上、それが可能なので仕方ないのかもしれません。note運営事務局には、改善の要望を出しています。コメントも書かれたくないような人なのでブロックしたのに、その人からもっとプライベートに踏み込んだ直メが送られてくる仕様は、どう考えても間違っています。

 noteの仕様と言えば、これまたどうなんだろう? と疑問に思うのですが、私が誰かをブロックしたとして、ブロックした後でもその人は私の記事は読めるのです。なので、件の方も、今頃になって当該記事に辿り着いたのでは? と予想しています。
 でもって、冒頭に書いたつぶやきに繋がったと仮定しますと……これは、間違いなく、私への挑発です。

 この内容が事実なら、一方的に私が悪者です。そうじゃなくても、事実を知らない人が読むと、「第三者」が絶対悪と受け止めるでしょうから、それだけはどうしても看過出来なくて、本記事を書いているのです。

 つまり、彼のつぶやきは大嘘です。
 もし、本気で書いているなら、受診を勧めないといけないレベルの虚言です。

 まず、「真似たのはオチだけ」と書いていますが、いきなりこれも大嘘。
 私以外にも、両作品を読んだ人が絶対に何人かいるはずなので、証言してくださるとありがたいのですが、作品ほぼ全部丸パクリでした。もちろん、オチもパクリですが。
 短い文量ですが、先輩と後輩という登場人も同じですし、二人の職業も元ネタと同じ設定で、よく似たシチュエーションの話です。そして、同じ使い方の同じ駄洒落オチ……と、共通点がこれだけありました。作品の構成もほぼ同じです。
 これが、元ネタの投稿から数時間後にタイムラインに流れてきたので、私はビックリしました。元ネタの作家様が、別アカを取って再投稿したのかな? と思ったぐらい、ソックリな作品でした。
 でも、あくまで第一印象でして、よく読むと幼稚な文面の劣化パクリでしたけど。

 しかも、帰属表示や元ネタのリンクもないし、「◯◯様の作品のアイデアをお借りしました」などの説明も添えてありません。
 これは、元ネタの作者様にお伝えしないと、と思い、再訪してみると、何とパクった方からコメントが入っておりました。
「この作品が素晴らしいので、私も同じオチで書きました。盗作ではありません」と。

 つまり、事前に打診もせず、勝手にネタを転用し、自作品として投稿したということを自ら告白していたのです。しかも、元ネタや作者様へのリンク、帰属表示などもありません。

 誰が何と言おうと、この時点で「盗作」なのです。
 反論ある方は、理由をご説明ください。


 元ネタの作者様も戸惑っておられました。
 最終的には、(実際の表現とは違いますが)「今回は見逃すが、今後は予め相談して欲しい。その上で判断する。あと、元ネタへのリンクは今からでも貼って欲しい」と、普通は言うまでもない当たり前のことを、その方にとても丁寧に話しておられました。
 きっと、それが彼にとっては「承諾されていた」根拠なのでしょうが、明らかに違いますよね。そもそも、事後報告というだけでアウトですし、承諾されたのではなく、見逃してもらえただけなのです。盗作した事実は消えません。

 ともあれ、リンクを貼ればそのまま作品を残してもいいという、寛大な裁量で許しを得たのですが、残念なことに、その方はリンクの貼り方すら知りません。何と、元ネタの作家様は、分かりやすく端的にリンクの貼り方まで指南されておりましたが、余程◯カなのか、それでも出来ず、結局、謝罪して作品は削除しました。
 しかし、謝罪内容は、「リンクが貼れないので削除します。混乱させてご迷惑をお掛けしました」という内容で、盗作したことには言及がありませんでした。
 そして、最後の最後には、「同じオチは良くなかったですね」とコメントしたのです。コレ、元ネタの作家様が言ったのでなく、パクった人の発言です。

 呆れ果てました。全く問題の本質が理解出来ていないのです。

 多分、ここまでの流れは、私以外にも見ていた方もいますし、言うまでもなく、元ネタの作家様は全てご存知です。

 本記事について、元ネタの作家さまへ予め相談しました。失礼ながら、想像以上にとても穏やかで寛容な方で、大らかで良識的な方でもある印象でした。
 その方は、もう済んだことで、解決済みの過去のことをほじくり返したくない(水掛け論に陥る可能性も危惧されるから)とのことで、今回の私の投稿に関してはノータッチをご希望されています。
 皆様も、この作家様のご意志を尊重してくださいますよう、お願いいたします。
 あの人かな? などと野暮な探りを入れたり、突撃したりするのは、絶対におやめください。

 さて、ではここで、冒頭のつぶやきを読み直してください。もう一度貼り付けます。

ある作品のオチだけを真似て、自分も作品を書いた。
作者からは承諾を得ている。
しかし、関係のない第三者が何故か勘違いし、盗作と決め付けた。
残念だが、それがSNSだ。

 いかがでしょうでしょうか?
 とんでもない嘘つきだと思いませんか? もっとも、私の話を信じてくださるなら、という前提ですが。
 これこそ、SNSなんです。事実からかけ離れた大嘘も、真実のように書くと、そう信じてしまう人もいます。

 皆さまが、どちらの発言を信用するかは分かりませんし、それをコントロールする意図は全くありません。
 私は私の知っている事実を、私の正義を守る為に書きました。同時に、彼の嘘を糾弾する目的もあることは否定しませんが、私は嘘は書いていません。
 お好きなように解釈していただければと思いますし、興味ない方はスルーしてください。

 あと、繰り返しになりますが、この盗作騒動が、私が彼をブロックした理由ではありません。そこに至るキッカケとなったに過ぎませんので。

 ちなみに、私の二十年近い創作活動の経験上、作品をパクる人は、パクリの何がいけないのかという本質を理解していないことが多く、何がパクリなのかも分かっていないことが多く、パクリをしている意識もなく、説明しても理解する知性がなく、結果、パクリを繰り返す可能性が高いと思います。
 なので、そういう人を見かけると、ブロックとは言わずとも、関わりを断つことは大切だと思います。盗作や剽窃行為は、全ての創作家の敵だと思っていますし、決して許してはいけない行為です。

 ブロック機能の行使の是非はともかく、ブロックしたからこそ、彼の本性がより明らかになったことは事実です。さすがに、こんな病的なレベルの嘘を平然と書く人とは思っていませんでした。
 本当にブロックして良かったと思いますし、少しの期間とはいえ、相互フォローだったことをこの上なく恥ずかしく思います。

 最後になりましたが、本記事はブロック機能を推奨するものではありません。また、トラブル回避のため、本当は「スルー」に徹することがとても大切だと思っておりますし、もし、お友達が同様の被害にあった場合は、おそらく私は「無視しよう」と伝えると思います。
 ただ、度を超えた暴言や誹謗中傷、事実に反する捏造記事、不快な思いをする表現などには、時として、立ち向かう勇気も必要かもしれません。言われっ放しで、モヤモヤしたままの人に無視を勧めることは、とても残酷なことでもあります。
 それでも秤に掛けた時、私は人にはスルーを推奨すると思います。ムカつくだろうけど堪えて、他の楽しいことに目を向けて欲しいと思います。
 一方で、私は自分の正義は自分で守りたいので、今後もこういうことがあると、頭で分かっていても黙っていないと思います。