三文記事②【新説 猿蟹合戦】

　先日、豊田市の柿農家、猿田太郎さんが集団リンチの末に死亡した事件を捜査していた愛知県警は、指名手配中の蟹江一郎容疑者（25）を含む計5名を傷害致死の容疑で逮捕しました。
　他の逮捕者は次の通り。（敬称略）
　臼井次郎（27、無職）、蜂谷三郎（22、専門学校生）、栗原四郎（24、無職）、牛田吾郎（20、会社員）。

　蟹江容疑者は、今月○日の夜、他の四人と猿田さんの自宅に押し入り、集団で暴行し殺害した疑いで取り調べを受けています。
　警察によりますと、今月初旬頃、猿田さんが農作業中に投げ捨てた青い柿が、猿田農園のパート従業員で蟹江容疑者の実母である蟹江挟子さん（56）の頭部に直撃する事故がありました。挟子さんは、痛みを訴えながらも農作業を続けましたが、約2時間後に突如意識を失い、病院に緊急搬送され、そのまま死亡しました。挟子さんの死因は脳挫傷。県警では、この事故により、猿田さんを業務上過失致死の疑いで捜査していました。
　蟹江容疑者は、この時の猿田さんの対応に立腹し、報復を行ったことを認める旨の供述をしています。
　また、蟹江容疑者は、幼少時に猿田さんに渋柿を食べさせられたことを恨んでおり、そのことも犯行に及ぶ動機になったもよう。
　尚、「制裁のつもりで仲間と暴行したが、殺す気はなかった」と供述しており、殺意は否定しています。


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・画像は無料素材サイト『 #Pixabay 』より