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品は身を助く

左の黒いアリくんは息子が預かってと連れてきた
南港の方で拾ったという元野良。

アリくんは私の目を通すと
首につけている色と同じlapis lazuli のようなブルー
とても美しい。

ミャオはうちの庭に長くいた(今は別の縄張りにいるみたい)ジジの娘。
どうもおっぱいにありつけなかったようで助けを求めて家の中に
入ってきた。
彼女はとても臆病なのによく私に助けを求めたなあと今でも不思議。
(ちょっとガタっと音がするだけで何時間も隠れて姿を現さなかったほど
怖がりだったので)

ミャオの母親のジジはとても上品な黒猫で
いつも「凛」としていてこれまた美しい。

その遺伝子を受け継いでいるミャオも
お転婆だけどいつもお行儀がよく品がある。
私の目を通すと黄色に近いライムのような色。


ああ、猫の話ではなくて「品」のお話ですが。

品 とは何か?

品がある
読み方:ひんがある

人物の言動や雰囲気、装い、あるいは物の風情や佇まいなどに、優雅で洗練された印象を感じるさまを意味する表現。

日本語的にはこういった意味と解釈されているよう。


これは1週間やそこらで作られるものではなくて
日々の心がけがとても大切だと思う。
大人になって仕事をするようになってから
いざ、上品に振る舞おうとしたとて
できるものじゃあない。

私は母や祖母にお行儀を厳しく躾けられた方だと思うのだけれど
まったくもって上品からはほど遠く
ああ、上品だなあと思う人を目の前にすると憧れてしまう。
高級旅館のおかみさんなどは本当に品があって格好良いなあと思う。

ともかくスカートを履いているときにパンツが見えるなどは
あってはならないことで
足をちょっとでも開いて座ろうものなら
「足癖が悪い!」とパシンと叩かれたものだ。

服も薄着のときには「シミーズ」着用。
制服のときもおブラだけではなく
上からタンクトップのようなものを着て
おブラが見えないようにしなくてはいけなかった。

うちの近所の子供でも
足をきちんと閉じて座っている子はとても少ないけれど
上品なおうちの子はやはり上品で
座っているときもスカートの隙間を手で抑えている。

そう。なんとなく、上品、下品、というように
上品な人はそれだけで醸し出すものが違う。

ならば、下品よりも上品な方が良いだろう。


それには普段の思考から注意しなくちゃいけない。
打算的な考えや悪巧みはみっともない。

「あいつが」とか「お前」とか汚い言葉を使うことなく
まるまるさん と「さん」をつける。

食べるときの食べ方もガツガツせずゆっくり落ち着いて
よく噛んで食べる。

あと、手の使い方なんかもあるかもしれない。
所作。

足の運び方や例えば車に乗るときなんかも
外側向いてまず座って腰を回転させてまっすぐ向くと
スカートでもうまく座れる。

靴を揃えたりすることは基本中の基本だけれど
だんだんとそういう品の躾のようなものは
できる人が少なくなってきているのかもしれないなあ。

私も「ガサツ」と怒られてばかりだったので
偉そうなこと言える立場でもないのだけれど
若い人たちにはこの日本の
着物時代からの古き良き立ち居振る舞いは
継承していってほしいなあと願います。





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