Erard
最初にご紹介するのはErardです。カタカナ表記では「エラール」となります。残念ながらフランス語も疎いのですが、フランス語では末尾の子音を発音しない単語があるそうです。
今日の日本でフランスのピアノとなるとPleyelが先ず名前が上がります。
ショパンとの組み合わせで語られることも多く、知名度という点においてはErardは少し分が悪いかもしれません。
しかし、ErardとPleyelではそもそも個性が全く異なり、それゆえ音色も構造も大きく異なり、フランス製のピアノといっても一括りに出来るものではなく、その世界は実に奥深く幅広いものです。
現行のピアノへと続くピアノ発展の歴史を考えてもErardの果たした功績も極めて大きく、Erardが存在しなければピアノの最終的な形が決まるのはずっと遅れていたか違うものになっていたでしょう。
次回はこのErardを紹介したいと思います。