見出し画像

日記 2024.2.26-3.3

2月26日

2公演の本番。ブラームスは今日初合わせで本番なこともあり結構緊張していたが、相手がとても上手なので、合わせてみたら乗って演奏でき、今日だけなのがもったいないなぁとこっそり思った。1公演目はピリッとした緊張感を持ちつつ集中して臨めたが、1時間半ほど空いての2公演目は集中力との戦いだった。眠くなるのを防ぐために間食は控えたが、腹の具合で眠気がくるのではなく、疲れで眠気がきた。モーツァルトは全楽章で間奏も全弾きで30分程度。特に1公演目は昼食後すぐということもあり、ほかほかの室内で聴いているお客さん達のお昼寝タイムと化していて、面白かった。曲の途中でフッと間が出来る場面では、寝ている人もなぜか起きる。ハッとさせる目的でその間が取り入れられているのだとしたら、作曲技法的に大成功だなと思った。
今日の共演者は、1年以上ぶりに一緒に演奏したが、やっぱり上手だし良い音色。今は遠方にいるのでなかなか難しいが、またどこかで共演させてもらえたら嬉しい。

2月27日

サックスの譜読みを中心にやった。だいぶ慣れてきた感はあるが、まだバリバリ弾きこなせるほどではない。午前は譜読みをしたので、午後は週末のコンサートの曲、と思っていたのに体力を使い果たしたのか全然調子が出なかったので、前から気になっていた音の調律だけして終わった。明日は始めにコンサートの練習をしてから譜読みすることにする。

2月28日

コンサートの練習をしたのち、譜読み。弾いていて、大丈夫だろうと思っていてもすこし不安という箇所がたくさん出てくる。グランドデュオはもう弾けるようになっているはずなのに、全楽章通すことを考えると、体力的にも精神的にも目の前に高い壁が立ちはだかるような気持ちになってしまうのはなぜだろうか。
譜読みは午前と午後に分けてやった。譜読みを後回しにした方が、体力的に弾ける時間が長くなる。弾けるようにならないうちは速く弾かなきゃ!と気持ちが急いていて、その癖が抜けないのでテンポで弾けるようになっていても走ってしまう。もうこれ以上は速くしなくて良い。

2月29日

家から出ない日は部屋着、眼鏡、すっぴんで、家から出るハードルが高いので、出かける日に全ての用事を済ませようとしたら今日はたくさんやることがあった。銀行、郵便局、コンビニ支払いとコピー、図書館。全て済ませてから「M-1グランプリ2023スペシャルツアー」へ。4階席まである会場で、一般発売開始から数日経ってチケットを買ったが、1階席の12列目となかなか良い席だった。ひとりでお笑いを見ることに少し寂しさを感じつつ、それでも十分楽しかった。意外とひとりで来ている人も多かった。ダンスダンスレボリューションやNANAなど、世代的にツボなネタの時にかなり笑ってしまったのだが、周りは若者が多くてあまりわかっていなさそうで、ジェネレーションギャップを感じた。ライブならではな、他のコンビのネタへの乱入やネタ拝借が多く見られて楽しかった。また来年も行きたい。

3月1日

外出した日の夜中は鼻がぐずぐずで眠れないのがお決まりになっている最近。調べたところ、今の時期はスギ花粉がピークだそうで、そりゃあ調子悪いよねと納得。
半日は明日のコンサートに向けての練習。これまで2回本番を重ねてきたプログラムも明日で最後。そう思うと寂しいような、やっと終わる!という解放感があるような。
午後は来週末のコンサートの曲をさらう。もう1週間前だという実感がなさすぎる。指がもつれやすいスリリングな曲なのでドキドキしつつも、良い曲ばかり。合わせるのが少し楽しみになってきた。

3月2日

コンサートの日。花粉症がひどくなっていることで季節を感じてはいたが、ホールの近くの街路樹の早咲きの桜がもう咲いていて、春の訪れをより感じた。
このプログラムで演奏するのは最後だと思うと寂しさもあったが、やっぱり本番というのは緊張する。今日は3公演のうちで一番客席に緊張感があり、余計にドキドキした。今日のホールはリハの段階ではかなり響いている感じがして、この響きのままコンサート丸々聴くと結構疲れそうだなぁと思っていたけど、お客さんが入ることで適度に抑えられて、ちょうど良い響きだった。
最近のコンサートでは「ピアノの音色が素敵でした」と声を掛けて頂けることが多い。演奏姿勢を気をつけているからなのか、今まで出会っていなかった人たちにも聴いてもらえる機会が増えているからなのかはわからないが、嬉しい。
最近あまりに調子が悪いので鼻炎薬を変えたり、花粉ブロックスプレーをちゃんとするようにしたので、夜ぐっすり寝られた。

3月3日

次の土曜のコンサートに向けて、会場での合わせ。昨日までのコンサートやその前の色々な本番に気を取られて譜読みが遅れており、ちゃんと仕上げられるのか不安だったが、なんとかなりそう。自分だけで練習しているよりも合わせた方が弾きやすかった(これはいつも思っている気がする)。ものすごくタイミングを計ったり、テンポがコロコロ変わったりするような曲はあまりないので、合わせ自体はほとんど問題なくスムーズに終わった。お互いに自分が詰めるべき箇所を自覚できた有意義な合わせだった。
会場までは電車を乗り継いで行くのだが、普段よく使う路線とは違い、ひたすら田舎を通るような路線で車内も空いている。とても長閑な気持ちで移動できて良かった。
あと1週間、気合い入れて頑張るぞ!
『東京都同情塔』(九段理江 著)、読了。

この記事が参加している募集

#今週の振り返り

7,662件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?