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日記 2024.4.15-21

4月15日

朝5時に起きて、京都へ出張。早起きは大変だけど、東京に比べたら京都はだいぶ近い。昨夜は暑くてなかなか寝付けなかったので、電車では爆睡だった。今日のオーディションは、一斉に集合させるスタイルではなく小分けの集合だったので、早く行った分早く終わった。暑いので昼食は冷たい山菜そばを食べて、チェックしておいた恵文社一乗寺店へ(もはや仕事よりこっちが本命だったのは内緒)。お店の外観が渋くて良い感じ、本のセレクトも良い感じで、近所に欲しい本屋さん。くどうれいんさんの新刊2冊もしっかりゲットして、ほくほく。帰りは京都駅までバス。知らない土地でバスに乗るのは電車の乗り換えよりも難しくて、ドキドキする。始めに待っていたバス停は、なんかちょっと寂れた感じで全然バスが来なさそうだったので、調べ直してみたら別のところにある同じ名前のバス停が正しかった。始めにいたバス停に若い女性2人組も待っていて、地元民っぽくはなかったのだが、行き先もわからないし声掛けるのもおせっかいかなぁ…と迷ってやめてしまった。ちゃんと行きたいところに行けただろうか。昔は人見知りだったはずなのに、最近、特に旅先では人に話しかけるのが平気になってきているのだが、いらぬおせっかいなのか冷たくされることも多いので控えている。結局後々まで気になってしまうので声掛けた方が良いのか、でも声掛けてわざわざ嫌な思いをしにいかなくても良いのか、いつも迷う。

4月16日

昨日の疲れが出たのでのんびりと過ごす。先週録画しておいた『パリで一緒に』を観た。とにかくオードリー・ヘップバーンが美しい。あと衣装が可愛かった。映画の脚本家とタイピストがともに映画のストーリーを考える話なので、いきなり吸血鬼が出てきたり、空中戦が始まったりと、劇中劇がどんどんエスカレートしていくのが面白かった。
ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の第1話も観た。最近ドラマは溜め癖がついてしまっていて、1月期は朝ドラと大河以外にはあまり観られていなかった。録画を溜めてしまったら面倒になってしまうので、ドラマは始めが肝心(と言いつつもう溜めがち)。脚本でも俳優でも、この人が関わっているなら観たいと思う人がいて、放送の前日に若葉竜也さんが出演すると知ったので録画しておいた。静かに展開していく感じが心地良かった。

4月17日

譜読み。クラリネット五重奏曲の伴奏と、クラリネットとオーケストラの作品のピアノ伴奏バージョンの曲。どちらの曲においても全ての音を弾ききれなくて音を減らしたり、和音の掴み方を変えたりするのだが、なんとなく五重奏曲の方が罪悪感がある。オーケストラの曲だったら、わんさかいる人数が弾くわんさかある音をひとりで全部弾き切れる訳がないという諦めもつくが、弦楽四重奏はそれぞれのパートのメロディが独立してちゃんと線で見えてしまうので、音を減らすといけないような気がしてきちゃう。でも腕があと2本余分にないと弾けない。
『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』(葉山莉子 著)、読了。だれかの日記ってなんでこんなに魅力的なんだろう。
『怒らないこと2』(アルボムッレ・スマナサーラ 著)も読了。「苦」にばかり注意が向くと怒りが多くなり、「楽」にばかり注意が向くと欲が多くなる、というのがすごく腑に落ちた。仕事がぎゅうぎゅうで忙しすぎると苦しくて、ちょっとしたことでもイライラしてしまう。逆にスケジュール的に余裕ができると、楽したいな〜と思い始めるし、物欲が高まったりやたらと外に出かけたくなる。

4月18日

黄砂のせいか、鼻が少し、でもずっとぐずぐずしていて、たまに息苦しいような感じもした。
指揮の練習の合わせ。ソリストが音色や響きに悩んでいるらしい。昔、聴きに行ったコンサートで、ピアノを弾いているはずなのに弦楽器のような響きの音を出しているピアニストに憧れて、その方と直接お話できる機会があったので「どうしたらそんな音が出せるようになりますか?」と質問した。すると「とにかくこういう音を出したい!と強く思って弾くの」とおっしゃっていた。特にコンチェルトの伴奏だと、ピアノではない楽器のために書かれているパートを全てピアノで弾くことになる。その時にこのアドバイスがとても役立っているし、この楽器の音を出すにはどういうタッチ、音色、音の切り方にすべきかを自然と考えながら弾いている。
先日の連弾コンサートに親戚のおばさんが聴きにきてくれて、私の演奏をちゃんと聴いてもらうのは5年ぶりくらいだったのだが、「前聴いた時よりも上手になったね〜。ハッとさせられる良い音やった!」との言葉を頂いた。前聴いた時というのは、まだ学生の頃。自分の中ではあの頃がピークだったような気がしていて、今はレッスンもコンクールも受けず、ただ頂いたお仕事をひとつずつ頑張っているという状態。自分はこのまま音楽をやっていても良いのだろうか?とキャリア的にも実力的にも実感がなくて不安になっている時期だったこともあり、とても嬉しかった。学生じゃなくなって数年、実感はなくとも成長できていたんだ。

4月19日

昨日から『京の大工棟梁と七人の職人衆』(笠井一子 著)を読み始めた。この本は昨年当選した、いわた書店の一万円選書で送って頂いた中の1冊。まだ読み始めの方だが、「掃除の仕方を見ればその人がわかる」「自分(大工)の技術を見せつけるのではなく、施主が一番大事で、この先の人生が良くなっていくような建築を目指す」など、興味深く自分の仕事にも置き換えられそうな話がいろいろと出てくる。読み進めるのが楽しみだ。
昨夜のBSテレ東の『あの本読みました?』に朝井リョウさんが出演していたとのことで、TVerで観た。文庫解説の特集。ついこないだ辻村深月さんの『傲慢と善良』を読んで、朝井さんの解説を読んだところだったのでタイムリーだった。その作品についての解説以外に、著者の他の作品をおすすめしてくれていたのがとても参考になったし、文庫解説を始めて楽しみながら読めた気がした。

4月20日

12時から合わせのため、早めの昼を食べるべくイオンへ。本当はパスタ屋さんでランチを食べたかったので、フードコートにあるパルメナーラにてパスタ。ガーリックオイルのパスタがめちゃくちゃ美味しい上に今日はたまたま20日なので安くて、得した気分。
前回、色々言われすぎてうおおお!ってなった合わせだったが、前と思うと自分のスケジュールに余裕があり心が落ち着いていること、前よりもちゃんと弾けるようになっていること、色々言う人だから受け流すようにしたこともあって、今日は円滑に終わった。
もうすずらんが咲いている。

4月21日

友人の新居へ、生後10か月の子を持つママと共に訪問。家を建てた友人も3歳児のママ。家にお邪魔してあちこちツアーさせてもらった後、スーパーに買い出し。子連れで買い物に行く大変さを少し垣間見た。友人の新居は平家で、収納がかなり充実しているし、キッチンが広々としていて、とても住みやすそうだった。どちらの子とも去年会っているが、円滑にコミュニケーションが取れるようになっていたり、いつの間にか寝ながら自由に方向転換できるようになっていたりと成長していて時の流れを感じた。子どもたちの笑顔に癒された。
ボタンを押すと童謡が流れるおもちゃが電池切れのためにイントロだけ流れてパンパカパーン!と終わってしまったり、ラジコンのヨッ○ーの首が取れて転がっていたりとシュールな光景がじわじわ面白かった。
普段人と会わなすぎて疲れたけど、良い日だった。

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