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引き出しを増やす

今日はフォルマシオン・ミュジカルのレッスンでの利用法について考えてみたいと思います。

全てをやる必要はなし

フォルマシオン・ミュジカルはゆるいカリキュラムに基づいたクラス授業での教育方法です。個人レッスンでそのまま全てを取り入れるのは無理があります。
しかし、音楽の学びに大切な数多くのアプローチが魅力的であり、全部をやるのは無理だからフォルマシオン・ミュジカルなんてやめておこうというのは勿体なさすぎます。フォルマシオン・ミュジカルで行われている教授法の一部を取り入れることは個人レッスンの範囲でも可能だと思います。今日はその方法について思いつくことをいくつか述べてみます。

そのアプローチをレッスンに組み込む

例えば新しいリズムが出てきた時、楽典的な要素が出てきた時、説明をフォルマシオン・ミュジカルでの手法を組み込むことはできますよね。元々説明する予定だったことなので、時間を取られるといってもそれは「最初から取られるべきだった時間」。フォルマシオン・ミュジカルのためにわざわざ割く時間とは違います。
フォルマシオン・ミュジカルをカリキュラム通りにやる必要はないので、楽典的な事項や音楽史的な内容にしても、必要なところを選んで使えばいいのです。従来のテキストより少し時間が必要となっても、その時間を費やすことで生徒さんへの定着が今までよりしっかりするのならば、後に再度説明する必要が減りますので、トータルで必要な時間はあまり変わらないのでは?

レッスンを置き換える

フォルマシオン・ミュジカルの魅力は、その音楽的な演奏につながるソルフェージュもあります。レッスン中にソルフェージュを組み込んでいる先生ならば、従来のソルフェージュの課題をフォルマシオン・ミュジカルのものに置き換えるだけでレッスン時間は余計に取られません。
いずれにしても先生の準備が大変になるのは否定しませんが、少なくとも「レッスン時間が足りないから取り入れられない」ということの解決はこれでできるかなと思います。

教えるための引き出しを増やす

教える時のアプローチを色々持っていることで、生徒さんの理解に合わせて変えていくことができます。先生方がフォルマシオン・ミュジカルを学ぶということは、教えるための引き出しを増やすことになります。

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