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環境音楽を作りたい!

日本における環境音楽のパイオニア、吉村弘さんの没後20年を記念した展覧会が、神奈川県立近代美術館で昨年開催されました。

僕も訪れたのですが、吉村弘さんのエネルギッシュさが垣間見えて、非常に素晴らしい展示でした。

初期のアートパフォーマンスや、自作の楽器、図形楽譜(五線譜ではなく図や絵で表された楽譜)、映像作品、ワークショップなど、興味深いものがたくさんあるのですが、吉村さんの活動の中で個人的に一番素敵だと思うのが、駅や空港、博物館など、公共空間の音響デザインに多数携わられたところです。

吉村弘「Four Post Cards」は、神奈川県立近代美術館の開館・閉館のための音楽


環境音楽とは、特定の場所(公共スペースやオフィス、プライベート空間など)のために作られた音楽のこと。

音楽を作る側と受け取る側が、社会空間の中でゆるやかに繋がっているところがいいなあと思います。


この展覧会を訪れてから、改めて自分でも環境音楽を作りたいと思うようになったのですが、思い返してみると、僕が中学生の頃にはじめて環境音楽を意識したように思います。

当時通っていた中学校が、JR天王寺駅から歩いて10分ほどの場所で、登下校の際は地下街(あべちか)をよく通っていたのですが、そこにあった噴水の広場では、30分おきに音楽や水の演出がありました。

そこで流れていた音楽がものすごく良くて、当時友達には全然共感されなかったんですけど、今となっては、それが僕の原体験かなと思います。


というわけで、実際に僕も環境音楽を作ってみました!

まだまだ美術館など公共の場所で流れる、というわけにはいきませんが、自分の部屋でよく聞いています。

ゆくゆくは、僕も公共空間のために曲を作りたいです。


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